ZEVEX~行動する自動車環境問題NGO~

手造りPHEVで、そしてプリウスPHVで二度の日本列島縦断を達成し、世界初EV南極点到達を目指し活動する冒険チームです。

京都市の電気自動車(EV)用充電施設(公衆コンセント)

2009年08月26日 19時46分29秒 | その他

我々ZEVEXの「プラグインハイブリッド日本列島縦断の旅」は、京都市から
後援名義を頂いて走行した。
その京都市が、電気自動車(EV)用の充電施設を東山区役所の地下駐車場
に設置公開したと地元のニュースで知ったので、
http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000065951.html
見学に行って来た。

(東山区役所の地下駐車場の壁にコンセントは付けられていた)

下京区に有る私の作業場から東山区役所は歩いて行ける距離。
食後の散歩がてらにブラブラと歩いて行ってみた。

まだ桝本頼兼市長だった時代の話だが、京都では2000年から2年間くらい
「京都パブリックカーシステム」というEVを使ったカーシェアリングの実証実験
が行われた歴史が有る。
ここ↓
http://www.erca.go.jp/taiki/est/torikumipdf/shosai4.pdf
にその報告書が今でも残っている。
もちろん私も会員だったが、私が知る限り現在に繋がる
何の成果も残せずに、地元でも特にニュースになることも無くひっそりと終了したようだ。

上のPDFには「京都パブリックカーシステム実行委員会を組織し、同委員会の協力を得て実験の実務を遂行した」
と有るが、私に協力を求めなかった
ことが恐らく失敗の原因だ・・・というのは冗談にしても、学者や企業人だけは現場の実際は分かるハズも無い。
そんなスタッフでこんなプロジェクトを行おうとしたのは無茶というものだ。「机の上の話」は所詮「机の上の話」に過ぎない。

今回は「市」直々のプロジェクトなので、「京都パブリックカーシステム」のようなことは無いと信じるし、応援もしたい。期待もしている。

さて、問題の充電設備の実際だが、簡単に言えば
「電気自動車用公衆コンセント」  
だ。
単相200Vのコンセントが壁に付けられているだけだが、実際にEVを使って10年になる者の立場としてはこれで充分!!大変有り難い」というのが正直な感想だ。たかが1口のコンセントだが、電気自動車にとってこれが有るのと無いのとでは大違いなのだ。出力容量がどうの・・・とか言う問題ではなくて、「有る」という「安心感」が大きい。

(蓋を開けたらこんな感じ。充電無料なので、課金のシステムも無い)

在野の古いEVマニアの眼から感じた現状の改善点としては、コンセントは有っても、車を止めるスペースが無い可能性が有る点を何とかして欲しいのと、充電口がせめて2つ欲しいと感じた。2口にする場合はそれぞれの元ブレーカーを別にするのは言うまでも無いポイントだ。
幸い、この東山区役所の地下駐車場は広いので、充分な太さの延長コードを常設しておいて頂ければ、充電口のすぐ隣でなくてもどこかの駐車スペースに止められるだろう。

(駐車場内の位置関係はこんな感じ。10mの極太延長コードが有れば3つ向こうの駐車ブースでも届くだろう)

冒頭URLの門川市長の談話でもある様に、今回はソーラーパネルで発電し、ストレージに電気を溜めて稼動させるタイプの公衆コンセントも造るのが売りらしい。
場所は、その頃まだ京都市民だった私がしばしば行った「青少年科学センター」(伏見区の名神高速沿いの南側。隣にエコロジーセンターが有る)と西京極体育館とのこと。
「全国初」を謳っているが、似たような電気自動車の充電システムは
「愛地球博」でも有ったし、日本EVクラブ松本支部がデモ充電をやっていたと記憶する。
最近EVを始めた人は、日本にはEVに熱心なマニアが、少数だがかなり昔から存在したことを知らない。それ故か、06年以降くらいの情報を調べて、うっかり「全国初」のフレーズを使ってしまう事例が有る様子だが、目ぼしい「日本初」事案はほとんどEVマニア達が既に実行済みと考える方が恐らく正解に近いので、「日本初」のフレーズを使う場合には、よくよく調べてからの方が、実は3番目でした・・・とならなくて良いのでは?と心配してしまう。

ちなみにZEVEXでも、
ゼロエミッション充電EVならこんな↓実績がある。
http://www.ironbarcup.com/zevex/page001007024.html
http://www.ironbarcup.com/zevex/page001012006000.html
上は2003年、下段のロシアでの実績は2005年だ。

「電気自動車は在野に蓄積された実績や
ノウハウが多い」のが特徴だ。

特に運用面ではその傾向が顕著だと言える。
電気自動車には「日常生活で使ってみないと気が付かない」部分も多いので、

そんな在野に蓄積された経験を上手く活用して、税金を有効に使った行政活動を実現させることが、今後に求められるポイントであるようにも感じた。





 

コメント (14)
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