荒巻豊志の整理されないおもちゃ箱

日本一下手なドラマーです。仕事の話をすることはこのブログではめったにありません。

鈴木成高 「日本に於ける伝統と近代」

2012-06-14 01:09:45 | 読書
新潮社から昭和34年(1959年)に発行されている。

2部構成となっている。

第一部の目次は

まえがき
変わった日本と変わらない日本
近代化は成功か失敗か
雑種文化ということ
われらの内なる西洋
「日本発見」について
伝統とは何か
伝統の危機について

第2部の目次は
はじめに
鎖国と日本文化
西欧との並行関係
文明開化
外面から内面へ
型(パターン)の形成
型の崩壊
むすび


今の段階ではこの本の中で言われていたことをまとめるようなことはしない。
鈴木の論調がどのようなものであり、いつごろから変化を見せるのか、それとも見せないのか、それらを以後の読書で確認していく中で随時まとめていきたい。

第1部から今後の課題。ライシャワー、サンソム、カール・レーヴィトにあまり寄り道をしない程度に参考がてら読書を広げること。そしてロシアにおけるインテリゲンチャの葛藤と対立(スラヴォフィルとザパトニキ)について学ぶこと。こちらは多少の寄り道は覚悟する。

第2部は自分のもっている日本に関する知識がなさすぎ。明治年間の日本思想史が全くおさえられていない。そりゃそうだ、夏目漱石すら読んだことがないわけで、福沢諭吉、高山樗牛、森鴎外etc、全然わからん。日本思想史の概説書を一冊くらいは読んでおかねばならない。渡辺浩の「日本政治思想史」を少しずつでも読んでいくことにする。