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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

日本国憲法では、思想・信条の自由・表現の自由が保障されています。

2014-03-14 23:04:46 | 学校現場から

そもそも、「日の丸」「君が代」を卒業式や入学式で執り行ってよいものか、大阪の多くの学校で30年近くの議論がありました。それが文科省の指導や教育委員会の指導のもと、職員会議の結論がどうあれ、管理職の一存で、「日の丸」が掲揚され「君が代」が式次第に入れられるようになりました、その時、子どもたちの人権侵害につながるようなことがあってはならないーそのために何ができるか、多くの学校で取り組まれて来たのは、子どもたちにきちんと説明することでした。しかし、今ではほとんどの学校で説明は行われなくなってしまいました。しかし、それを続けている学校があります。

昨年に引き続き、大阪ネット事務局大阪府立高校教員の井前弘幸さんから次のような実践方向が届きました。是非、他の学校でも参考にしてください。

本日3月3日(月)の卒業式に先立つ2月28日(金)に行われた卒業式の予行(式に参列する2・3年生全員参加)で、以下の内容について、人権教育推進委員会から伝達することができました。この内容は、3年人権教育委員会、全学年人権教育委員会、3年学年団会議、職員会議の4つの会議で検討・修正され、全教職員の総意として確認されたものです。

予行の際に、人権教育推進委員長から生徒に伝えられました。
文言は教職員の議論の中で、変化しつつも、この取り組みを何とか維持し続けています。

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人権教育推進委員会より
                       2014年2月28日

 来週の卒業式に先立ち、人権教育推進委員会から皆さんにお話ししておきたいことがあります。今日の予行ではなかったことですが、来週の卒業式では、壇上に「日の丸」が掲げられ、「国歌斉唱」があります。

 ほとんどの人は、当然のことと思い、特に違和感はないかもしれません。「日の丸」や「君が代」に愛着を感じている人も多いと思います。しかし、「日の丸・君が代」については、さまざまな意見の違いがあり、歴史的な意味や自分自身の信仰や立場から素直に起立することに抵抗を感じる人もいます。

 現代社会や政治経済の授業で学んだように、日本国憲法では、思想・信条の自由・表現の自由が保障されています。ですから、もし、「国歌斉唱」で起立することに抵抗があるなら、皆さんが、立たない・歌わないという自由は保障されています。もちろん立って歌うことも憲法で保障された自由です。中には、自分の意志に反する部分があっても、周りに気を遣って、自分の思う行動をとりづらい人もいるかもしれませんが、思想信条・表現の自由は、私たちの大切な権利である、そのことは、しっかり胸に刻んでおいてください。

 3年生の皆さんは、来週卒業します。皆さんには、自分の意見をしっかりと述べ、行動することは大切な権利あること、同時に、世の中には様々な思いを持った人がいることを念頭において、お互いの思いを尊重しあえるような人になって欲しいし、そのような社会をつくっていって欲しいと思います。卒業式がそんな思いを込めた式典であることを願っています。

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