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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

大阪府大東市の小学生の自殺(2013.2.14)

2013-02-15 18:29:06 | 学校現場から

※2013年2月14日、自身が通う大阪府大東市の小学校「閉校式」を3日後に控え、ある小学生が飛び込み自殺をしました。

 

彼はどうして命を絶たなければならなかったのか?

 

昨日、一人の小学生が、「統廃合を中止してください」と遺書を残して自らの命を断ちました。

あまりのことに言葉もありません。そこまで彼を追い詰めてしまったのは、私たち大人の責任です。

毎日新聞(2013.2.15夕刊)によると、

彼は前日の13日、

「閉校式を止めることができないか」

「学校がつぶされるのに僕たちの気持ちを誰も聞いてくれない」と話していたそうです。

私たちは、一昨年9月24日、彼が住む大東市で、「君が代」強制大阪府条例はいらん!「教育基本条例」「職員基本条例」を許すな!

全国集会を開催しました。

私たちは、橋下維新体制のもと行われる一方的な教育改革に一貫して反対して来ました。

いかなる理由があげられようと、教育行政による学校潰しは子どもにとって耐えがたいことであるとの認識も持っていたつもりです。

微力ながらも、子どもの教育への権利の実現を目指してきました。

しかし、このような事件が起こって、

私は、子どもにとってどれほど学校が大切なのか、本当にわかっていたのだろうかと自問せざるを得ません。

新聞で紹介されているリュックのそばに置かれていた、彼の「遺書らしきメモ」を掲載します。

自分をぬいて25人全員が「とうはいごうがなくなってほしい」に賛成しました。

また、一人たりとも「なにもしない」人がいませんでした。

これは勇気がいることとさっします。

ちなみにぼくはとうはいごうが「なくなってほしい」

「なんでもする」に賛成です。

どうか一つのちいさな命とひきかえにとうはいごうを中止してください。

学校とは誰のためのものなのでしょうか?学校とはいったいどういう場であるのでしょうか?

それは、まず第一にそこに通う子どもたちのものであるはずです。

自分の通う学校が、この小学生にとってどれほど大事なものであったか、胸に迫ってきます。

そして、それはこの小学生ばかりでなく、多くの子どもたちにとって言えることなのでしょう。

「子どものために」などと、大人は、簡単には言ってはいけないのです。子どもの声を聴かずに。

私たち大人は、もっともっともっと子どもの声にこそ耳を傾けなければならかったのだと思います。

いま、正直なところを言えば、私に何ができるのかわかりません。

しかし、考え続けていこうと思います。

彼は、どうして死ななければならなかったのか?

そして、あなたの心に気づいてあげることができずにごめんなさい。

そのことだけは忘れずにいたいと思います。

 

以下は朝日新聞記事です。

http://www.asahi.com/national/update/0215/OSK201302150030.html

学校再編に反発、小5飛び込みか 電車にはねられ死亡

 14日午後4時25分ごろ、大阪府大東市野崎1丁目のJR学研都市線野崎駅で、市内に住む市立小学校5年の男子児童(11)が、ホームを通過中の同志社前発宝塚行き下り快速電車(7両編成)に飛び込み、死亡した。遺書のようなメモが残されていたことから、府警は自殺とみている。メモでは、男児の通う小学校の統廃合の撤回を求めていた。

 四條畷署などによると、電車の運転士は、ホームの約100メートル手前で、男児が飛び込むのに気づき、非常ブレーキをかけたが間に合わなかったという。ホームには男児のリュックサックがあり、遺書らしき紙1枚のメモは、リュックの近くに置かれていた。メモの末尾に「どうか一つのちいさな命とひきかえに、とうはいごうを中止してください」と記されていた。男児は小学校を終え、学習塾に向かう途中だったとみられる。

 大東市教委によると、市内の小学校3校が新年度から二つの小学校に再編され、男児の通う小学校は閉校になることが決まっていた。少子化にともなう児童の減少に対応するため。17日が閉校式の予定だったが、今回の事態を受けて延期するという。

 親族によると、男児は1年ほど前から、学校をつぶさないで、などと訴える作文を書いたりしていた。12日に閉校式の予行演習があり、「とてもつらかったようだ」と話す。男児は14日には、統廃合について賛否を尋ねる聞き取り調査を、クラス内で自ら実施したという。

 自殺直前の午後4時23分、男児は「今まで、ありがとう」というタイトルで、家族の携帯電話にメールを送っていた。「みーんな大・大・だあい好き」と記されていたという。

 男児の父親(49)は朝日新聞の取材に、「突然のことで、僕らが受け止められなかったことに悔いている。もっと子どもの意見を聞いて(統廃合の議論を)進めてほしかった。親も含めて、もっともっと話を聞いてあげないといけなかった。世の中を変えるには、死ねばいいと子どもたちに思って欲しくない。生きて世の中を変えると強く思って欲しい」と話した。

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