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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

「君が代」不起立解雇撤回裁判傍聴支援御礼

2017-02-10 08:55:59 | 「君が代」裁判
みなさまへ
本日は、寒い中、多くのみなさんが支援傍聴に駆けつけて下さり、厚くお礼申し上げます。
 私達が提起した「君が代」不起立解雇撤回訴訟が、原告弁護団の2点にわたる理由による新たな弁論期日の設定の要請を無視し、私達の抗議の中で、内藤裁判長により結審が宣言されました。
 私達原告団は、この間の大阪地裁内藤裁判長による大阪高裁をも巻き込んだ結審に向けての茶番劇に強く抗議します。
 内藤裁判長による12月27日の「文書提出命令却下」決定に対し、出訴期間が7日と定められているため、我々は12月31日に大阪高裁に即時抗告を提出しました。その後原告弁護団からの問い合わせで、1月13日に裁判記録が地裁から高裁に移動したことが分かりました。その後、2月1日に府教委の即時抗告に対する反論書が提出され、続いて2月6日には高裁の即時抗告却下の決定が出されました。原告弁護団からの問い合わせで、既に裁判記録が地裁に戻されているため、2月9日の弁論期日は変更せずということが通知されました。こうして本日の口頭弁論となりました。
 少し分かりにくいので整理すると、正月休みがあるとはいえ、1月4日ないし5日には高裁は、即時抗告の事実を私達が提出した即時抗告理由書とともに、府教委側に伝えているはずです。そして府教委に対しては、1ヵ月もの猶予期間を与え、2月1日を即時抗告に対する反論書の提出期限とし、高裁は提出された府教委の反論書をほぼ引き写して即時抗告却下決定の理由書をつくり、そして裁判記録を地裁に電光石火の早業で地裁に送り返したと思われます。これは、2月9日の口頭弁論で裁判の終結を狙った内藤裁判長が、高裁側に何らかの方法で働きかけた結果であろうと推測されます。内藤裁判長は、即時抗告の却下によって、我々が最高裁に特別抗告を行うことを予め予想し、特別抗告によって裁判記録が最高裁に移動する前のわずかな期間を狙って、今回の弁論を強行し、弁論の終結と判決予定を決めしまおうと考えたものと思われます。内藤裁判長の高裁への働きかけが功を奏し、高裁側もこれに応じ、今回の事態となったのでしょう。
そもそも、「再任用教職員採用審査会に個別案件として上程する判断基準、及び合否の判断基準」の「文書提出命令申立」の特別抗告が行われている最中での、強引な結審です。つまり証拠物が完全に出そろったとは言えない状態の中で、双方の最終的な主張の書面を提出させ、強引に審理を打ち切り、もし特別抗告が認められたら、原告側に「弁論再開の申立」を行えというのです。これは、内藤裁判長が予め判決を書いておき、それに合致するように事実認定を行い、不都合な部分だけ修正しようとする意図が見え見えです。
 さらに2017年度再任用選考を申し込んだU氏に対して、府教委は校長に命じて「意向確認」を実施しました。これを違法としたU氏が「意向確認」の実施を労働商工部労政課に訴えたところ、大阪府労働商工部労政課は、大阪府教育庁教職員人事課に対し「不適切な行為」であるとして「改善要請」を行ったという情報がありました。原告弁護団は、この「改善要請」をも「証拠として提出する予定であるので審理の対象として欲しい」と、文書入手期間と主張の補充のためにも弁論終結の延期を要望しました。こうした原告側の当然の権利や主張を全く無視し、内藤裁判長は「裁判所に提出して」もらえれば「裁判所で判断する」として、何としてでも早期結審・判決という姿勢を変えませんでした。
 その結果、判決は5月10日(水)13時10分からと決め、傍聴席から抗議の声が上がる中、そそくさと法廷をあとにしていきました。
 今後も私達原告団は、内藤裁判長の強引な訴訟指揮や反動的判決を下そうとする動きに、ありとあらゆる手段で対抗していく決意です。みなさまのご支援をお願いいたします。