グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

良心に従って法・ルールに従わないこと(不服従)は正当化できるか

2012-12-02 23:33:27 | 

※憲法学者高作正博さんがフェイスブックに投稿されたものをご本人のご了承のもとに掲載します。

条例によって「起立斉唱」を義務付けられながら、「不起立」という形で不服従を示した私たちの行動の正当性を法的に立証していくためにおおいに参考にさせていただきたいと考えます

良心に従って法・ルールに従わないこと(不服従)は正当化できるか。

高作正博さんフェイスブックより

この問いは、欧米では良心的兵役拒否・徴兵拒否をめぐって議論され、最近では、無許可での公道占拠(オキュパイ運動、高江での座り込み、経産省前のテントひろばなど)とも関連する論点である。

日本では、理由を問わず法を適用すべき(制裁を科すべき)とする傾向が強い。
これは、良心・思想・宗教などの内心への誠実さに対する理解が乏しいことの表れであるかもしれない。
この考え方によれば、公道の占拠は、形式的には道路交通法76条3項・4項2号に違反するおそれもあり、また、民事裁判での妨害排除の対象ということになる(高江の裁判は後者の事例)。

自己の宗教的確信に従い輸血や剣道の受講を拒否すること。
自己の歴史観・価値観に従い君が代・日の丸の職務命令に従わないこと。
自己の良心に従い戦争に荷担する基地建設を阻止すること。

これらの問題は特別な人たちの異議申し立てではない。
内心における確信に背くと自分自身ではなくなってしまう、という危機意識から出てくる、万人に共通する権利利益の問題だからである。

ドゥウォーキンの市民的不服従の議論は、裁判所がどのように判断するかをめぐり法律家の意見が一致しない場合(法律が疑わしい場合)、市民は自分自身の判断に従って行動する権利を有するのであり、また、政府はそれを許容すべしとする。

すなわち、不服従は「正当化される」のである。

保守的なムードが高まっていく今日。
「異論の自由」はますます重要視されるべきである。

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社会や学校を変えるために、今日からできる10のこと

2012-12-02 22:20:59 | 当該から

※12/1大阪ええじゃないか「不起立って罪ですか?~卒業式ってなんなん?~」に参加されたみなさんに書いていただきました!

“変える” “変わる”が、今日から始まる!

 

社会や学校を変えるために、今日から私にできること

・流されないゾ―

・キャッチフレーズにうっかりつかまらない。本当のネライを見破る。特にハシモトには気を付けろ!

・急に、関係ができていない人に反対意見などが言いにくいので、普段から言えるようにしていきたいと思っています。

・学校の中で外国籍の子ども達がいたら、その子たちが持つ文化を体験する場を持つ。その子の親たちに話をしてもらう場を持つ。

・保護者、地域の人を〝呼び込む〟

・学校のいじめをなくすために、先生に対するいじめをなくそうと大声で呼びかけよう。もっとまじめに勉強して説得力のある話ができるようにする。

・多様な角度から物事を判断すること。

・親や教員が子どもに、みんながそうしているからあなたもそうしなければいけないと言わない。

・保護者・子どもと教職員が顔をあわせて話せる場をつくる。

・孤独をおそれないで、自分の感じたこと、思ったことを言う。そうしたら、本当の連帯がはじまると思う。Cool Hand

・自分がうごく。意見を言う。

・朝鮮学校のことをいつも忘れず生きる。

・一人一人に様々な場で訴えていくこと。(次のことを)もっと訴えていくこと。「ルール」には決めてはいけないルールや法があることを憲法が定めていること。(人権・自由を奪うルール・法は特にダメ。)ルールや法は多数派が決めることができるが、少数派は憲法の保障された権利を守れと主張できる。

・生徒から主体であるようにつくしつつ学べ。

・学校の少数派の良心的な先生方に言いづらいのですが、非正規教員にも「日の丸・君が代」を伝えてくださいネ。→「前に友人が、この署名を趣味の場で伝えたら、とある府立高の臨時教員は「全くい知らなかった」とずぐサインしてくれました。)

・上司の命令や常識の判断でなく、自分自身の良心に忠実たれ!

・今まで通り、自分の心にうそをつかないで生きること。

・君が代を歌う人に対して反感を持つのでじゃなくて、相手が、私がなんで歌わないのか考えてもらえるような私になること。

・同じやることでも強制でやるのと自発的にやるのでは意味が違うということ。

・資料をもとに自分の頭で考える。こうした学校教育を実現させよう。「日の丸・君が代」について一方的価値観を子どもたちに押しつけるのはやめよう。

・間違ったこと、自分の存在や尊厳を無視される、侵害されることを怒れる自由な素直なルールを育てる学校を!!

・パブロフ・ガザルス クリシュナム 恐怖のなかでは学べない。

・おかしなことに対してはおかしいと一声出してみる。

・ひのきみ不起立の教員、被処分者のしていることを周りに広げていきたい。(反原発、避難者、地域、アルバイト先etc)

・①橋下旋風に負けない為に「かぜ」の因を断つこと、すなわち橋下らの日本維新の会の候補者を選挙で当選させないこと。一時的頓服として、自由権の飲んで抵抗力をつけること。②「日の丸」に加えてデモパレードの時、白い布ハンカチを持って振ること。白旗の降伏の旗ではなく、私を殺さない、殺すな、の非暴力不服従のしるしである。

・先生たちが若い人たちが自分の頭と心で考えられる力をつけてほしい。

・今まで通り、そしてこれからも不起立者を応援し共に闘っていく。

学校・社会を変えるために、今日からできる10のこと   作成:グループZAZA

①おかしいと思うことがあった時、「これっておかしないか?」と誰かにささやいてみる。

つまり、共感者をさがす。多ければ多い方がいいが、一人でもいいよ。

②おかしなことについて、共感者を得たならば、そのことについて、話し合ってみる。どこがおかしいんだろう、なぜおかしいんだろう、と。

ノートに整理してみる。

③自分たちがおかしいと思っていることについて、他の人にも聞いてみる。反対意見もね。つまり、いろんな人の意見を聞いてみる。

④学校や社会についておかしいと思うことがあったら、他の学校の情報を、知人・友人を通して集めてみる。同じかな?違うかな?どちらにしても情報は大事!

⑤他の学校の人ともつながれば運動は大きくなるよ。一緒に行動しないか、誘ってみる。友だちの友だちは友だちの精神で。 

⑥学校や社会についておかしいと思うことを、プラカードを作って訴えてみる。意見表明は自由だよ。できるだけ目立つプラカードがいいな。

⑦学校や社会についておかしいと思うことをビラにして配ってみる。これも意見表明権だ。配る場所は人通りが多いところがいいと思うよ。

⑧仕事やアルバイトについておかしいと思うことがあったら労働組合やユニオンに相談してみよう。

⑨何事においても「対話」をモットーに!「私はこう思うけれど、あなたはどう思う」

⑩社会運動をはじめるなら、楽しくやっていこう!グッズを作ったりミニミニデモを企画したり。声をあがてみよう。

 

 

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「不起立って罪ですか?~卒業式ってなんなん?~」報告

2012-12-02 20:17:59 | 当該から

※「大阪ええじゃないか」に参加してよかった! 昨日の「不起立って罪ですか?~卒業式ってなんなん?~」を終え、つくづくそう思っています。仕事・人事委員会審理の準備・支援グループとの打ち合わせ等々、グループZAZA7名それぞれの多忙さを考えれば、今回のイベント参加は、準備も不十分、態勢も整わないまま取り組んで来ましたので、いろんな方々にご迷惑をおかけし、後悔ばかりが残るのではないかと心配していました。しかし、今、繰り返しになりますが、忙しいなか、無理をしてでもやってよかったと思います。いろんな人たちと出会い、おもろい社会を目指す、まさに「大阪ええじゃないか」ならではの運動に私たちの運動もコミットできたように思います。そしてそれは、私たちの運動にとっては初めての体験でした。このようなステキな体験をさせていただいたAIBOスタッフの方々にこの場を借りてお礼申し上げます。(T)

 

やってよかった!「不起立って罪ですか?~卒業式ってなんなん?~」報告

「不起立って罪ですか!~卒業式ってなんなん?~」にお越しくださった方々、いろんな形で応援してくださった方々、連携と共感を示してくださった方々、本当にありがとうございました。いくつもの出会いがあり、次のステップに向けての多くの課題をいただきました。感謝!

実のことろ、バタバタのなかで準備をしながら、てんやわんやの中でイベントをスタート!シアターセブンには本当にお世話になりました。ありがとうございました。

午後1時、展示の部スタート!

教育行政が企図する卒業式

教育行政(文部科学省や大阪府教育委員会)は、卒業式や入学式をどのように考えているのでしょうか。学習指導要領や、教育委員会が各学校に通知している文書を展示しました。

情報公開制度を利用し過去10年にわたる文書を入手しましたが、行政が考える「式」とは何か。そしてそこでどのようなを調査をし何を報告させているかがそこには見事に表れていました。

展示を見られた方からは、「儀式という表現に驚いた。」「答辞や送辞についても、その内容にまで指導が入るのですね。生徒の自主性が侵害されますようね。」等の声をいただきました。

卒業式アンケート

一体、卒業生たちは、「日の丸」や「君が代」をどのようにとらえているのだろうと、大阪の公立学校出身者に、小学校・中学校・高校の卒業式について書いていただいたアンケート結果を展示しました。

年代によって差異が表れるかもしれないと想定していたのですが、それほどはっきりした差異は出ませんでした。それよりも、「君が代」斉唱が記憶にないという回答が、若い世代にも多かったことは、私たちも驚きの結果でした。要するに、「君が代」は記憶にも残らないぐらい「どっちでもいい」ことと言うことなのでしょうか。

結果を見られた若い方の感想が印象に残りました。「これが今後どうなっていくかですよね。どっちでもいいままいくか、それとも(強制が進み)記憶のなかに刻み込まれていくか、ですよね」と。生徒たちへの強制はもうその寸前まで来ているかもしれません。

展示をご覧に来られた方を案内しながらいろんな話をさせていただくことができました。瓦礫問題について、学校の体質について、「つながり」について、等々。こんなふうに「対話」する時間って大切だなと改めて感じました。それが本来できるはずの学校では、今、教員も生徒も、まるで時間に追い立てられているかのようで、「対話」の時間が、なかなか確保できない現実があります。

ゆったりとお話しをしながら、もっともっとこういう場、つまり社会で起こっているいろんな問題についてフリーに話し合う場が必要ではないかとつくづく思いました。今、バラバラにされている個々人がつながっていく為には、このような「場」を学校内外で作っていくことが求められているのかもしれません。

「朝鮮学校ええじゃないか」上映

差別の根元には、多数者価値が少数者を圧迫する構造があります。在日朝鮮人の問題も歴史的背景があるにせよ、少数者ゆえの差別構造があるのではないでしょうか。

映画を観ながら、私はこれまで出会ってきた在日生徒のそれぞれの顔を思い出していました。彼彼女の存在は、私を教師にした大きな要因の一つです。彼らとの出会いがなかったら、私はこれほどまでに「君が代」にはこだわってこなかったかもしれません。

 

「なんなん?なんなん?トーク」

午後7時、いよいよトーク開始。続々と参加者が会場に入って来られました。瞬く間に椅子が不足し、予備に置いていた椅子を並べ、一同は円陣となって大椿さんの司会のもとにいよいよ「なんなん?トーク」

大椿さん、「私は岡山の出身で、30代、小学校からふつうに君が代を歌っていた。卒業式は私にとってやり過ごすものでしかなかった。先生たちの不起立の問題は、わかるが、どうしてそこまでと言う思いがあった。一人ひとり、不起立の理由を聞かせてほしい」と。

グループZAZAの面々、私も含め堰を切ったように話す、語る、しゃべる!(いつも通り長い!)さぁ、みなさんに伝わったでしょうか。少し弁解をさせてもらうと、一言や二言だけでは伝わらないことがわかっているだけに、どうしても長くなってしまうのです。熱意だけが先行してしまったかもしれません。伝えることの難しさはこれまで、幾度となく実感して来ました。

次は、根津さんの話、最高裁の判決の後、運動はどのような状況あるかも含め、いつもながらの穏やか語り口のなかにも強い信念が伝わってきました。

大椿さん、「ZAZAのみなさんは、今夜は自分たちが話をするだけでなく、会場にみなさんの話をぜひ聞きたいということでしたので」と今度は会場からと、最初に、ちょうどその時に遅れて来られた方が若い方だったので、まずはそのお2人に質問。どうしてこの会場に? ラジオを聞いて参加しようと思ったとのこと。大学で歴史や戦争を学び、教員になっている友人もいる。もし自分が教員だったらどうするだろうかと。不起立できるだろうかと言う問題意識のもと、なぜ不起立であるのか、理由を聞きたいというものでした。

その後も、学校と常に闘ってこられた保護者の立場からの発言、ルールの問題、憲法の問題、続々と会場から発言が続きました。会場には、いつもの支援者に加え新たな顔ぶれが!若い人の姿も!私たちにはとても嬉しいことでした。

きっと、もっと話したかったと思われている方々が多かったと思いますが、時間はあっと言う間に9時を過ぎ、終わりの時間が。しかし、お開きの後も、会場では三々五々に話し合う姿がありました。これも私たちには嬉しいことでした。

イベントを終え、改めて、私たちは、こんなに多くの方々から支えられ運動をしているのだと実感しました。

そして、なかなかつながらないと感じていた若い方々とも出会うこともできました。

「不起立のこと、知りたい!」とのラブコールはひじょうに嬉しいものでした。しかし、その「知りたい」と言うメッセージに私たちは答えることができただろうか、と考えたとき、昨夜一夜ではとてもできませんでした。

伝えたい思いを、伝わる形にして、次代に遺していく、これは私たちにとって大きな課題です。

そして、昨夕お会いした方々をはじめとして多くの若い方々にそのことを伝え、社会や学校、教育について語り合っていきたいと思っています。

“変える”“変わる”はこれからです。

(後記)

片づけを終え、ZAZAのメンバーに根津公子さんを加え、時間を忘れて、飲み、語り合いました。その夜ばかりはふだんの忙しさや憂さ(?)も忘れ、みんな満面笑みでした。本当にみなさん、ありがとうございました。感謝!です。

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