蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

女性に泣かれました…

2007-04-19 20:22:01 | Weblog
ずっと、側で、女性に泣かれていた蛇口屋です。

うう、もう、なんか、こっちも陰鬱としてしまう一日でした。
昨日のお風呂の入れ変えの現場なんですが、ちょっとお洒落な住宅でして、お風呂も説明しましたが、キッチンやリビングも全て2階にあって、子供の部屋とか、寝室とか、全て半地下の1階にある造りなんです。

で、昨日、組み立てられたタカラのシステムバスの真下が、ボイラー室と洗濯部屋になっている小スペースを中心に、その家の娘さん達のお部屋があるのですが、そのお姉さんの部屋になっているんですが、このお嬢さん、工事中の昼間に起きてきて、1時頃に蛇口屋に向かって「あ、おはようございます」と軸がぶれた挨拶をしてくれる、とても明朗なお嬢さんなんですが、今日に限って、起きては来ないんですよ。

まあ、工事には関係ないんで、蛇口屋も気にすることなく自分の使命を全うしていたとき、突然、隣の部屋から「ふざけないでよ!」と言う怒号と、何かを激しくぶつける音。

さすがの蛇口屋も驚いて、もう飛び上がりました。

え? なになになに?

って感じです。

その後の娘さんの言葉は酷くプライベートな事なので割愛させていただきますが、つまり早い話が、蛇口屋が工事をしてる横で、携帯電話で、彼氏(?)と痴話喧嘩の真っ最中だったんです。

それまでは恐らく、蛇口屋の気配を感じたのでしょう。布団でもかぶって囁くように話していたんですが、怒り心頭で前後も考えず、怒鳴りだしてしまたようです。

その後は、鼻をすすりながら、ずっと泣いてましたね。

横に蛇口屋がいることは知っているのですが、もうこうなると感情を抑えられない様です。
でも聞かれるのって嫌ですよね、絶対に。

本当は、ここから立ち退きたい心境でいっぱいの蛇口屋でしたが、工程的に場を明けるわけにはいかず、仕方なく工事していました。

仕方ないなあ、お客さんの前ではあまり使いたくなかったんですが…


20分もすると、娘さんは部屋から出てきました。
合いも変わらす蛇口屋は部屋の前で工事をしています。
きっと怒鳴り声も、鳴き声も全部聞かれたんだろうなあ、って、娘さんが気まずそうに、そーっと、伏せ目がちに見る、蛇口屋の耳には、i-potが。

彼女が話していた間、蛇口屋は耳栓代わりに音楽を聴いていたって、そう思ったんですね、安心した顔をしていました。

本当に良かった、i-potもってて。

ヘンな気も遣わせたくないし、ましてや嫌な想いなんてさせたくないですよね。

ああ良かった。

でも、あれは彼氏が悪い、君は悪くないよ。って心で思っているだけの蛇口屋でした。