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リフォーム業界のあれこれ

トステムテリオスポートの建て方

2007-04-29 20:51:04 | Weblog
うちの会社の施工するトステム社のテリオスポートには、種類がおおむね2種類あって、単棟という、車が一台止めれるタイプと、横連棟と言って車が横並びに2台止めれるタイプがあります。今回は単棟のタイプで説明を進めてゆきますね。
で、この単棟の中にも足(柱)が片側2本の合計4本タイプと、片側3本で合計6本のタイプの2種類があります。そのほかにもこの足の上に乗る、屋根の加重を直接支える梁の太さや強度によっても種類が分かれますが、今回は組み立て方は同じなので、割愛させてもらいます。

まずは、隅を出します。カーポートの位置が決まれば、足の位置が出ます。判りやすい施工説明書が部品箱の中に入っていますから、多分時間を掛ければ誰でも出来ると思います。
そして基礎の工事、穴掘りのスタートです。

うちの会社はフェンスブロックっていう高さ50㎝巾、奥行き30㎝のコンクリートの升を使って、そこに柱を入れるので、それがすっぽり収まる穴を、柱の数に応じた数掘ってゆきます。大体は、フェンスブロック事態を地面に埋めて隠しますので、70~60㎝の深さで、40㎝角の穴を掘ることになります。ほぼ立方形に、綺麗に掘るのは難しいです。上手な人になると、芸術の域に達します。このときに出る残土は、フェンスブロック6っこと入れ替わる土の量は、軽トラの荷台にほぼ満載になります。

フェンスブロックを埋めて、填圧しながら埋戻して、レベルで計測して柱の長さを決定して、必要があれば柱の長さを切断して調整して、フェンスブロックに柱を挿してゆきます。

その間に、手の空いてる人間が梁を組み立てます。
柱との接合金具を取り付けたり、タイトフレーム(折板の屋根が乗る形状になっている金具で、ボルトが付いています)を取り付けたりって作業になります。
同時に、屋根に固定の為の穴をあけます。丁度柱の位置が穴の位置になります。

で、梁を柱に乗せて、ボルトで留めて、ここに来ていよいよ、屋根を上げます。
長さ5,5メートル、巾60㎝(折板だから、単純に板にすると倍以上の長さになります)通常なら、二人で持ち上げて、脚立などで待機する二人に渡す作業になるんですが、うちの社員は、これを一人で持ち上げて、一人に手渡して、脚立によじ登って柱の上に上がっている梁に、屋根を掛けてゆきます。

この長い折板を真ん中付近で持って、ぐるりと頭の上まで持ち上げられないと、うちでは『使える社員』とは言われません。背筋力200㎏と握力65㎏以上と若干な器用さで可能な技術です。機会があれば試してみるのも良いかもしれません。

ここまで出来たら、後は、化粧材の取り付けと、雨樋などの取り付けを終えて、水平対向をきっちりと取ります。

まだフェンスブロックと柱には大きな隙間がありますから、カーポートは勾配を取った方向へ傾こうとするのを、木片のブロックなどを使って、柱の一本一本を極めてゆきます。

この辺は熟練しないと、あっちを立ててればこっちが立たずのバランスで傾こうとしまうから、それなりの経験とセンスが必要となります。

そして最後はその空いた柱とフェンスブロックの間にモルタルを流し込んで、元の地面のレベルまで更に埋め戻して終わりです。 場所によってはアスファルトの補修や、インターロッキングの補修が必要になります。

とまあ、以上が、カーポートの組み立て方なんですが、友達同士でやってみるのも良いかもしれません。

これだけはハッキリ言っておきますが、多分、「業者頼めば良かった」って後悔することこの上ないですよ。

最後に、カーポートの利点は、積雪地においては雪掻きの手間が少なくなるってことと、ガレージに比べて、暗くならない。っていう所ですね。

特にトステム社のようなアルミ製は、お手入れの手間を考えると、オススメの一品です。


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