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庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

発芽2年目の蓮花芽かと思ったが、芽がしぼんでしまった。

2025年07月15日 | 庭の花たち

20250610ハスの芽2種類

ハスの地下茎の節部から出てきた2種類の芽。

下向きの細長いやや赤みを帯びている芽は枝分かれした地下茎です。左下向きの太い芽が、もしかすると花芽と思われたものです。

写真では状況が分かりにくいので、模式図で説明します。

 模式図

右側下の地下茎Aが、地中から盛り上がってから、左側の地中A’に入ってゆきます。

この地下茎の一番高い部分がこの地下茎の節部分です。

この節から真上に葉柄Bが伸びてその先に葉がついています。また、白い根Cがたくさん出ています。

そして地下茎が枝分かれする時も、この節部分からです。それが①です。冒頭の写真の下向きの細めの赤みを帯びた芽です。

もう一つの斜め左下を向いた太めの白い芽②が花芽と思われるものです。

20250611これはわずかに1日後の写真です。

水面よりもかなり高い位置・つまり空中に地下茎の節部分が盛り上がっています。

ーーーこのことが、花芽がしおれて、枯死したことにに大きく影響していると考えました。---

 昨年20240624にハス苗をこの樽に移植した時は樽の縁から5cmほどの深い位置が土表面で、水深は約5cあまりました。

 ところが、11月ころには今の状態の水深が1cm以下になってしまうほどに、土の表面が4cm以上も隆起したためです。

 樽に土を足してはいません。土の膨張も考えられません。考えられることはハスの地下茎の先端部分の数節は秋口になると、いわる市販されているレンコンのように太いものになるため、夏の間張り巡らしたやや細い地下茎と合わせて、かなりの体積となるために、その地下茎の体積分が土の表面を樽の縁近くまで押し上げてしまったこと。そため、水深が極端に浅くなったことです。

 でも、何故地下茎が地中から盛り上がったりしまったのでしょうか。

 6月になると気温が上昇して、水温、地中温度も上昇して、ハスが勢いよく成長します。地下茎とその節の部分も、非常に活発になります。

①地下茎の伸びる速度が急に早くなります。

②節から葉柄が勢いよく伸びて葉が開きます。

③節から新しい地下茎を分枝するための地下茎の芽が大きくなり伸びはじめます。

④節から花を咲かせるための花芽も大きくなります。

 

まず最初に地下茎の節の部分が盛り上がって、水面からもでてしまうのかについて。

a花を咲かせようとする節の部分は、地下茎が土の表面近く・浅い位置にあるようです。盛り上がったのはこの節だけです。

b地下茎の伸びる速度が速い割りに、土が硬いので、地中に侵入する速度が遅いので節の部分が盛り上がってしまうのではないか。土は田んぼのヌタが良いと言うが、今回は畑の土であった。

c土表面が上昇しているので、水深が浅くなっているために、節の部分が水中からも出てしまうと考えらます。

20250618分枝した地下茎の芽の成長も早く、わずか1週間で、、最初の節から葉が出て、地下茎の先端は地中に侵入しています。最初の節は同じく水面よりも高いです。

20250617このころ、すでに花芽と思われた芽の中がしぼんでしまい、外皮のみのようです。

・・・・何故葉と地下茎は勢いよく伸びているのに、花芽はしぼんでしまうのか・・・・

節の部分が直接外気ににさらされて低温によって枯れてしまったためと思いました。。

花芽が地中又は水中では気温の寒暖の緩やかな影響しか受けないので、朝方の低温の影響がほとんどなく、枯れることはなかったのではと思いました。 ハスは熱帯植物です。特に花芽は低温に弱いようです。

6月1日から15日にかけての最低気温の推移です。

1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日  8日  9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日

13.7 13.9  17.4  16.9  17.4  15.7  19.2 19.3 17.3 19.4  19.4 18.0 16.1  19.4 21.6

前半は最低気温15度以下の日もありました。

15日に初めて最低気温が20度を上回り、以後は20度を下回ることはありませんでした。

このことから、おそらく花芽は最低気温が20度以上は必要かと思われました。

20250516ハスの新葉 寒さで変色か

 一番低温に強い部分は葉で、昨秋20241025まで浮き葉は枯れないで、これ以前に最低気温10度を下回る日もありました。

また今春20250510には新葉が出ました。以後5月は最低気温15度以下の日がほとんどで、寒さで葉が変色することはあっても枯れることはありませんでした。

 次に低温に強いのが地下茎で、最低気温15度前後でも伸びていました。

これらのことから、ハスの花をを咲かせるためには、水深を深くしてせめて最低気温が20度をを超えるまでは、花芽が水中にあるような管理が必要であること。できれば最低気温が20度超となるころまではビニルハウス内に置くのが良いと思いました。

もし、栽培に必要な気力と体力が残っていたら、これらのことを実行して来シーズには花をは咲かせてみたいものです。

参考

発芽1年目でも、顕微鏡下では11節目以降には全ての節に花芽を確認できたと論文にありました。でも、実際に花を咲かせるのはないか、極端に少ないようです。また、ネット上の園芸カタログでは発芽1年目でも花が咲く可能性は少ないながらあるようです。

2024年秋に庭の発芽1年目のサンプルの地下茎の節を調べたところ14節あり、現在のものは、サンプルよりも生育状況が良好な状態なので、論文にあるように、、すでに2年目なので花を期待し、花芽まで目視したのですが、枯れてしまいました。

 


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