昨年2023年10月初めハス発芽
ハスを発芽させたのは昨年10月初めでした。ハスの固い殻に穴をあけてガラスのコップ(高さは通常のコップの半分)の水中に置くと2日目には発芽しました。
発芽5日目には葉が水面に達しました
発芽11日目には葉が開き始めました
ハスは葉の中央に気孔があって、この気孔で呼吸しています。水中にあるときは種の中に含まれた空気で成長してきたのですが、今日からは葉から空気を呼吸できます。
発芽11日めに栽培用水槽に移植
栽培用水槽には、畑の土を入れ、土の表面はハスの種が動かないように、赤玉土を約1センチ入れて、水深はコップの水深と同じ約5センチにしました。
ハスは水面に葉を出した状態です。
発芽19日目 葉が2枚ずつ開いています。秋も深まり、すでに10月19日です。近所で屋外で花を咲かせたハスはすでに葉が枯れていました。ハスは熱帯植物で、気温が低くなると、ほかの植物はまだ葉が枯れないのに、ハスはいち早く地上部が枯れてしまいます。
発芽20日目 水槽をガラス板で密閉
夜間は水槽にガラス板で蓋をして、密閉してハスの葉が枯れないようにしました。
発芽31日目 順調に成長中
順調に成長中ですが、明日から11月です。まもなく成長が止まることでしょう。
通常はハスの種を播くのは春の3月から4月ころです。夏の間成長したハスの地下茎は鉛筆くらいの太さですが、秋口に地下茎の先端部の3節くらいが太ってきます。それでいわゆるレンコンとして、地下茎の中にある穴も太くなります。
ところが今回発芽させたのは10月初めですから、生長期間がわずか1か月しかないので、地下茎は細いまま冬を迎えることになります。
発芽35日目 成長が鈍化しました
発芽35日目 二重水槽にして保温
ひとまわり大きい水槽の中へ、ハスの水槽を入れて、二重の水槽にして、保温効果を高めて、生長期間をできるだけ長くしようとしました。
右側の緑色の鉢は、左の角型水槽の発芽より17日遅れで発芽させたものです。
11月20日 発芽51日目
ついにわずかな隙間風によって、葉が枯れ始めました。もう、今シーズンは成長はほとんど望めません。わずか51日間しか生長期間がないまま冬を迎えることになりました。
1月12日
12月には葉の色が次々に悪くなり、1月に入ると、葉は急に枯れてしまい、わずかに2枚だけになってしまいました。
2月18日
大寒を過ぎるとすべての葉が枯れてしまいました。
2月18日
それでも二重水槽で保温していたので、水中で伸びが止まった蓮の葉芽は緑色をしていました。
4月23日 水槽のなかで育ったアカバナルリハコベが咲きだしました。いよいよ春です。
4月24日 水中にあった葉芽が動き出しました
4月29日 樽へ移植4月29日 樽へ移植
無事に冬を越した発芽苗を樽に移植しました。傷めないように掘り出した苗は地下茎が3節ほどになっていました。でも地下茎はごく細いものです。
4月29日 樽へ移植
直径約30センチ、深さも約30センチの漬物樽に移植しました・
4月29日 樽へ移植
ハスの葉芽がかろうじて水面に顔をだすようにしました。
4月29日 キジバト飲水
早速キジバトのつがいが来て、餌を食べた後で樽の水を飲みました。
こうして、ハスの葉が伸びてくるのを待っていました。
ところが、水中の葉芽の茎は緑色なのですが、いっこうにハスの葉が水面に現れません。水芽に顔を出させていた葉柄が水中に沈んでしまいました。
5月中は様子を見ていたのですが、ついに葉が出ることはなく、掘り出してみたら、水中で緑色をしていた葉柄はすでに根茎と離れていました。根茎も枯れてしまったようです。
何故枯れてしまったのか。
昨年発芽したハスは冬を越して、春先までは生きていました。なぜ、新しい葉を出さないで枯れてしまったのか。
ハスの文献を参照してみたところ、大きくなって花を咲かせるハスであっても、すべての葉を水中で切ってしまうと、弱ってしまうばかりか、枯れてしまうことがあるということです。
そこで考えたことは、冬を越して、春になり、いざ葉を水面に出そうとすると、大量の空気が必要となるはずです。
通常は、春に発芽して、夏の長い期間成長して、地下茎の太い部分が3~4節できます。この太い地下茎の中には太い穴がいくつもあります。
ところが秋終わりの10月に発芽した地下茎はごく細く、当然中の穴は極細です。これでは春先に葉芽を水面まで伸ばすには空気が全く足りません。それどころか、葉芽を出す準備の力さえなくて枯れてしまったようです。
死亡診断書は窒息死です。蓮は沼などの水中で元気に育つものですから、水には強い植物と思いがちですが、水に溺れてしまうという意外な弱点があるのでした。
という悲しい結果で終わらせたくありません。6月に改めて種を播きました。3月終わり位に播くのが理想でしょうが、まだ間に合うとのことでした。
今度こそ冬越しで失敗しないようにしたいと早速種をもう一度いただいて発芽させました。
7月8日 再チャレンジのハス
6月初めに発芽した、再チャレンジのハスは、昨年10月に発芽したハスの数倍の勢いで成長しています。
水没して弱ってしまったハスの例 ネットよりの情報です。
宮城県伊豆沼・内沼はハスの花が沼一面に咲く名所です。ところが、伊豆沼・内沼のハスは2022年の大雨で水位が2mも上昇してかなり被害が大きかったそうです。いまようやく復活しつつあるのですが、まだ以前の姿ではないようです。
蓮は葉が水没してしまった結果、窒息して枯れたり、弱ったりした結果のようですね。
蓮は葉が水没してしまった結果、窒息して枯れたり、弱ったりした結果のようですね。
アカバナルリハコベ、また拝見できて嬉しいです。
百合のことのコメントありがとうございます。
お返事が遅くなりましたが、今書き終えました。
お知らせいたします
蓮・・・
楽しそうですね
亡父が、鯉・金魚各種育てていたので
庭の水槽など、懐かしく拝見させて貰いました
昨年まいたものは書きましたように、春の芽吹きの時点で枯れてしまいました。今あるのは今年6月に発芽したものです。花は早くても来シーズン、おそらく来来シーズンではないかと思っています。アカバナルリハコベは1年草でこぼれ種が芽生えて細々と生き抜いております。またナガガワノギクとオオセンナリも毎年咲いています。
聖画などで登場するマドンナリリーを一目見たいと思うのですが、いまだ果たせずです。イスラエルに自生していることが、ネットのイスラエルの植物図鑑ににありました。
花ハスについては昨年にわかに興味が湧いて、1000種以上の品種名と簡単な特徴を調べてみました。そんな矢先に偕楽園の緑の相談室の担当者が、ハスを研究された方に代わられたのをきっかけに、ハスを播いてみたのでした。すこしずつハスのことがわかり始めてさらに興味が湧いてきました。ありがとうございます。
>リベカ さんへ... への返信
好奇心旺盛なのでハスの花の画像を見ました
綺麗ですね
水生植物って言うのでしょうか?
私には無理なので 写真で楽しませて頂きます
イスラエルと言えば、我が牧師がイスラエルに行った時の話で、
ガリラヤ湖畔に原生のアネモネが沢山咲いていて、野生のアネモネを手折ってはいけない条例があるそうです
知らなかったのですがイスラエルのアネモネは有名なそうです
アネモネも百合と同じくらい好きです
きっと赤い花のアネモネの群生をご覧になったかと思います。
またアネモネはヘブル語名は "KALANIT"で、花嫁の美しさに関連しているらしいです。
マタイ6の28「なぜ着物のことで心配するのですか。野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。」のユリと訳されたものが、実はアネモネであると考える人もいますね。イスラエルではユリの個体数は少ないようです。
>リベカ さんへ... への返信
こんにちは
とても博識で色々と教えていただきたいことばかりです
聖書私よりずっとたくさんのことを知っていて恐縮します
ギリシャ神話が好きで色々本を読みました(聖書より詳しいとは言えません (;^ω^) )
その中でアネモネの話があります
美少年のアドニスは アフロディーテに愛されました
嫉妬で軍神アレスが猪に化けて、アドニスを殺してしまいました
アフロディーテが悲しみ、やがてアドニスの流した赤い血からアネモネの花が咲いたと話があります
ギリシャ神話はあくまで神話ですがなにか 何か不思議な面白さを感じました
イスラエルで百合の個体が少ないことは知らなかったです
ありがとうございました