庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

畳新調 続き

2006年08月03日 | 日記・エッセイ・コラム

翌日1日(火)は4畳半の畳の新調で前日の疲れからか、やはり畳屋さんに急き立てられるように4畳半の鏡台と電話台などを移動。というのも今日はゴミ出しの日で朝から昨日のゴミなどを袋に詰めたりしていたらあっという間に8時になってしまった。畳を剥がしてみると鏡台の重みで床板がたわんでいる。また人の出入りの多い台所側と6畳側の床板もふわふわしていたが、全体としてはしっかりしているようだ。

問題は縁側出入りのところの敷居の高さが1寸7分しかない。標準の畳の厚さは2寸で畳のほうが厚く敷居より高くなり擦り切れやすくなる。他にも深すぎるところ、浅いところがまちまちで、この部屋をやった大工さんの腕前が疑われる。部屋の中央の半畳分は掘り炬燵になっているので畳はふようであるが、コタツの木枠が低いので5分ほどスペーサをつけて高くしなければならない。畳屋さんは午後1時には新しい畳を持ち込むというので昼休みなしでも4時間しかない。この間に出来る範囲で床修理をしなければならない。

たわんだ床は新調しようか。また柔らかい板ではと躊躇する。それとも昨日剥がした6畳の古い床板の中から丈夫そうなところを切り取って使うか。これもいまいちうまく行きそうにない。結局は鏡台の下でたわんでいた板を裏表反対にしてしようすることに。たわみが逆になってまあまあな強度である。他の床板も表裏逆にすることにして我慢することに。もうひとつは釘が腐ってしまい全く利いていないためにたわみが大きくなるところがたくさんあった。昨日ワンパック買った釘は2畳分の補修で使い切ったので、もうワンパック購入した。釘を打ち足すと床がかなりしっかりしてきた。炬燵の枠にスペーサを取り付けで床修理は完了とした。

午後1時に畳屋さんが新品を持ってきた。今度はうまく収まった。敷居が高すぎるところは畳表の切れ端を床に敷いて少し畳を高くした。見事な出来栄えである。いよいよ支払いとなるわけだが、昨日の6畳の際にはすき間ができたのでその理由を聞くと、部屋の大きさを測るとき隅の柱までを測るべきを、敷居のホゾまでしか測らないので畳の寸法が短くなったとのことで計測誤りとのことであった。雑草はこの回答にいまいち納得しない。というのは直角度を測る時は部屋の隅の柱どうしを結ぶ線が直角かどうかをみるべきなのに、敷居どうしの角度を測っているから、柱はずれがなく部屋が真四角だとしても、敷居がずれていると真四角な部屋ではないとの答になり、歪んだ部屋に合わせた畳が真四角な部屋にすんなり収まるはずがないと思うからである。

だから正確に部屋の真四角度を測ろうとしたら四隅の柱どうしをタコ糸で結び直角度を測るべき。なお畳は敷居と敷居の角度に合わせなければ敷居との間にすき間ができるのは当然であるからこれも測るべきだろう。と言うわけで柱どうし、敷居どうしの二通りの角度が必要ではないか。それを敷居どうしだけの角度で経験から部屋全体の畳の寸法、角度を決めているようだが条件によってはちょっと無理があるのかなと考える。1回の計測で済ませるのなら柱どうしの角度を測り、敷居のずれによるはみ出し分は柱どうしの腺からの距離を計測すればよいのではないかと思うがいかがなものだろうか。他でもまた同じようなすき間が出るような気がする。

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畳新調

2006年08月03日 | 日記・エッセイ・コラム

7月31日(月)に6畳間、1日(火)に4畳半の畳を新調した。畳屋さんはなぜか晴れが予想される日を選らんだ。丁度梅雨明けでしかも涼しい日でこちらも助かった。なぜなら床板の修理を短時間にしなければならないので。朝8時畳屋さんに起されるように起床。あわてて布団をたたみ、部屋の箪笥と机、雑物を隣の四畳半や廊下に移動。箪笥や机の陰のホコリや畳の下のゴミがいっぱいあるなかで部屋の寸法を畳屋さん独特の方法で測る。掃除をしようとすると後でしてください。畳屋さんはゴミの中で採寸。畳屋さんはゴミが好きなのか?とんでもない、他人のうちのほこりなど有難迷惑この上ない。掃除をしてホコリを巻き上げられたのではやっていられないのである。それよりそっとホコリがたたないよう素早く採寸して帰りたいのであった。

採寸で面白いのは部屋の真四角度を測定すること。部屋の一角だけを例のピタゴラスの定理で一辺約1Mくらい(本当は尺)と斜線の長さを測定する。その結果、一辺の長さの二乗の和が斜線の二乗になるかどうかでその角度を割り出し、この部屋が真四角かどの程度の菱形かを調べ、それに合わせた畳を作るとのことである。こうして出来上がる畳の角は必ずしも直角ではないのである。

もうひとつは部屋の隅にタコ糸を張り、タコ糸と部屋のへりとの間隔を測る。これは部屋の一辺は必ずしも直線ではなく、柱の部分が出張っていたりしたとき、タコ糸との距離をハンショウとか言って記録し、柱に当たる畳の部分をへこませたりして畳を部屋に合わせるのである。だから畳のヘリは直線ではないのである。

さらに敷居と床の高さを部屋の周囲にわたり細かくチェックしてゆく。畳の厚さを決めるためで、畳の標準の厚さは2寸、すなわち約60mmであり、畳はこれより厚くはならないが、若干薄くすることはできる。でもこれも限度があり、敷居と床の高さがあまりにも少ないと畳が敷居より高くなってしまう。逆に敷居の高さが大きいと畳が低くなってしまう。と言うわけで畳の厚さは均一ではないのである。

更には部屋の大きさを伸縮できる直定規(これも畳屋さん独特の畳の標準寸法が記されているもの)で測定して、部屋の縦横の長さを測りました。

さて採寸が終わると畳屋さんは6畳の場合は午後3時にまたきます、四畳半の場合は午後1時にまた来ますと言って、古い畳を持ってさっさと引き上げてします。工場で採寸通りの畳を作るため時間が欲しいのです。この空白の時間が実はこちらが忙しい。床板が沈下していないか、床板が重いものを載せていたため曲がったり割れたりしていないか点検し即修理をしなければなりません。畳屋さんが来るまでの4-5時間内に、だから気もあせるるが冷静沈着に修理方針を決めまず材料を買いにゆきます。床を本格的に修理しなければならない時は畳屋さんが来る数日前に床を点検し修理しておかないといけません。でも箪笥を移動したり、畳を剥がすのが面倒で、結局は畳屋さんが剥がしに来る当日に床修理となってしまいました。

6畳間の方は大きな問題が3つあった。ひとつは敷居が廊下側へ約く10mmずれていたこと。これは廊下側から敷居をたたけば元に戻せるのですが、廊下に棚があり困難のためそのままに。と言うことは敷居が部屋の外へずれた分畳が大きく、かつ柱の部分でたたみのヘリが直線ではなく曲がることに。二つ目は床が沈下してふわふわしていること。このためには床下につっかえ棒を入れて持ち上げなければならない。実は10年以上前に息子が大学入試のころ、この部屋で宙返りの練習をして床が沈下したときのつっかえ棒が施してあるが、今回はさらに沈下していた。今回はホームセンターからジャッキ式の床上げができるつっかえ棒を購入したので比較的簡単に上げられた。前回は車のジャッキで床を上げて、棒を所定の長さに切って床下に立ててジャッキを降ろしたので大変であったが便利なものがあってよかった。三つ目は床板がふにゃふにゃになっていたり割れたりしているものの張替え。張替えすべき床板はおよそ2畳分もあった。はがした床板を持ってホームセンターに材料を買いに行ったところ、まだ製材したばかりの濡れて柔らかい板、しかも幅が狭いものしかなかった。これではふにゃふにゃ度は変わらないが時間がなくこれに決めた。こうして午後3時までにどうにか床の修理を終えた。

畳が来て並べ始めた畳屋さんが困った顔をしている。1枚の畳の両端にすき間がある。しかもすきまの片側が広い。すぐに直してくると2枚の畳を持ち帰えりおよそ2時間後に来て直した畳を入れたらうまく収まった。新しい畳の香りはいいですね。新しくてよいのは畳と何とか。いやあ、古くてよいのは味噌と何とかといもいいますね。その後で箪笥を元の位置に戻して地震対策を施して6畳間が終わりました。

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