気ままなZOO

行った場所、見たもの、感じた事、気ままにねぇ…… きままなZOOです。旅のお話、動物園、水族館のお話を…

リスザルと犬と宇宙のお話…   宇都宮動物園

2006-03-21 | 動物園・関東
坊やの帽子の上に乗っているのは
な~に?!




はい!
コモンリスザル!



最近、各地の動物園での
動物とのふれあいについて書いてきました。


今回、リスザルの檻の中に入ってきました(*^。^*)

ここ宇都宮動物園では、リスザルの飼育ゲージの中に入ることが出来ます。

飼育係の方も、一緒に入って、説明をし、
リスザルが手に乗ってくるように誘導してもくれます。
(このイベントは曜日や時間によるものなので、注意してね)


実際に、自分が檻の中に入ると動物の気持ちになりますね(^^)
外で見物の人がこちらを見ていますし……(^^;)


これはZOOの奥様の肩に乗るリスザル君です。




このコモンリスザルは
北米アメリカに棲息するサルで、
人に懐きやすいので、ペットとしても飼われ、一時ブームを作りました。

リスのような大きさの、賢いサルです。


          



実は…

最初に宇宙へ行った霊長類はリスザルでした!


宇宙飛行競争時の初頭の1958年。
ジュピターというロケットに乗ってリスザル君が宇宙へ飛び出しました。
(人類が宇宙を行く前のアメリカでの話です。) 


前年にソ連がスプートニクス2号というロケットにワンちゃんを乗せました。
その時のライカ犬が、史上初、生命体をのせた宇宙飛行をしたのです。


アメリカはソ連に対抗しました。

むこうが犬なら、こっちはサルだと考えたのでしょうか。


しかし……

このリスザル君は
生きたまま地球に戻ることはできませんでした。

ソ連のライカ犬も宇宙での飛行中に亡くなっています。


わけのわからないまま…
狭い空間に閉じこめられ、
宇宙へ飛び出していった動物たち………


彼らは
科学の進歩と、大国の競争の間で死んでいきました。

だだ頭を垂れるだけです。





PS

ソ連のライカ犬がロケットに乗っているその時の写真があります。
英語のサイトですが、ここをご覧下さい→Dogs in Space

こんな狭いスペースに閉じこめられ、身動きもせずに、地球を2570周したのです。
(最近の研究では、早い時期に、犬は死に、遺体が周回していたとされています)
実験の後、ライカ犬は英雄扱いを受け、記念切手にもなりました。
…犠牲になった後も人間に利用されたという事でしょうか…

宇宙飛行にリスザルが選ばれたのも、
その小さな身体が飛行船のカプセルに適していたからともいわれています。


犬の猿も、賢い動物です。人間のことも信頼していたでしょう。
それなのに、
真っ暗で無重力な宇宙に行き、死んでいった。


人間とは勝手なものです……
コメント (22)
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