大雑把な日常

日常のあれこれ。

人間は想像する

2016-03-14 | 日記
『精霊の守り人』がNHKでドラマ化されるのですね。

上橋菜穂子さんのファンタジー小説です。
友人に勧められて読んで
それまでファンタジー小説ってどうかな?
と半信半疑だったのですが、その考えは覆されました。
これでハマって
ナルニア国も読みましたし
少年少女に向けた文学はあなどれないと思ったきっかけの本でした。

アニメもありますけど
ぜひ小説で読んでほしい。

ハリー・ポッターよりもずっと素早く世界に入れるのは
日本人作家だからかなんなのか。
分かりやすい文章で細やかに設定された舞台、生き生きとした登場人物。
子ども向けではあるけど大人もハマる。

この世にはない世界が文章だけで
ボンっと脳内に広がる見える匂いさえ感じる世界観に圧倒されます。

つまりめちゃくちゃ面白いよってこと。

だから脳内に見える世界が完ぺきすぎて
ドラマ…大丈夫か?って思ってます。
ナルニア国についても
映画見ないのはそういう理由です。
頭で思い描いた世界が素晴らしすぎて
ガッカリするような気持ちになるから。

今は娘とともに漫画を読んでますけど、
漫画もすばらしいけど
小説もね。
って思ってる。
文字によって引き起こされる自分だけの妄想が
頭の中で映像になって動く興奮を知ってほしい。
漢字に弱いからなあ、あの子。

これでいうと
落語もそうなんだよな。
おじさんが座布団に座って話してるだけで
江戸の風景がボンっと目の前に見える
あの感覚。

人間は想像する。
その面白さをぜひ子どもには知ってほしい。
もう少し成長したら一緒に寄席に行きたい。



コメント
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