晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

2016年06月04日 | 
心   姜尚中 著

サイン会で、突然「先生、ファンです。これ、読んでください!」
と、学生からもらった手紙から始まる、物語。メールの往復書簡から友情?交友を深めるようになる。

ドキュメントかしら?と思われるくらいかなりノンフィクションノベルに近い。

大学生の直広が親友の突然の死によってもたらせる苦悩、友情、生、死などにたいして先生が優しく答えを導いてゆく
のですが、優しく父親のような情が伝わるのです。先生のお人柄でしょうか。

震災、ライフセービングでのボランティアの様子はかなりリアルです。
実際、姜尚中先生がTVの仕事でリポーターとして現地へ入られたのは記憶に新しい。

死をどう受け止めるのか?生きるとは?
ゲーテの「親和力」を読み解くのはかなり難解で難しい。哲学的であり、宗教的でもありますね

最後にはやはり・・
先生の息子さんの死とも重なり、これは・・ご自分と天国の息子さんとの往復書簡だった?
と、、感動を覚えます。

「生きとし生けるもの、末永く元気で」
という言葉をのこして帰らぬ人となった息子さんに、思いをはせます。

先生、お辛かったでしょうね。。

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2 コメント

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幸福とは? (yuyupure)
2016-06-15 23:09:25
airplaneさん、コメントありがとうございます。その答えは簡単には見つからないのですよ。また、正解があるかどうかも、、是非本書を読んでみて下さい。
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 (airplane)
2016-06-09 13:35:21
姜尚中さんも息子さんを亡くされたのですか・・・
子が先に逝くのは辛いですね。
ノンフィクションライターの柳田邦夫さんも、息子さんを亡くされています。
エリッククラプトンも・・・
すべて満たされているような人、家族と思われてる人も実はいろいろな苦しみがあるのですね。

死だけではありません。
生まれつき障害を持つ我が子を持つ家族も同じ、一見わかりませんが同じように苦しんでる方がたくさんいます。
でも、意外と当事者はだんだんその子を通じて人間の本当の生き方を知り、お互い助けられるのです。

先日、隣の方も若くして娘さんを亡くされました・・・
元気だった子を急になくす方が辛いでしょう。

死とはなんでしょう・・・
その人の運命であり、神様の思し召しであり、その人にとっては、短くても長くても、きっといい人生であるのでしょう。と思います。
ですから、僕は死に対して恐れはないです。
すべて受け止められると、今は思っていますが・・・

ある説によると人間も含め動物の最高寿命はせいぜい55歳。(人生55年とうたった織田信長は正しかった!)
それ以上生きるのは自然から外れてるそうです・・
そういえば、人間だけですね、医療で無理やり長く生かされてるのは。。
最近は人間の仕業で人間のように長生きをさせらてる
ペットがいますが、彼らにとってはいい迷惑かも?

自然から外れた長生きをするものだから、高齢者の問題がいろいろ噴出し、負担がかかってるのも事実です。

いったい、人間は幸せなのでしょうか??
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