晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

東京アクアリウム

2013年01月23日 | 
東京アクアリウム  小池真理子 著

初出が、中央公論からでした。中央公論は普段読まないので、つい、図書館で借りてしまいました。

8編の短編集でした。
どれもサクサクと読めました。
真理子さんが、「短編の名手」でもあったのを思い出した。

タイトルになった「東京アクアリウム」、、がやはり一番好きかなぁ。。
都会の片隅でしたたかに生きる二人の中年女性の姿がカッコイイのです。

「風」・・もよかったです。
どこにでもありそうな不倫小説だけど・・学生時代から思いを断ち切れない男女が再会を機にやけぼっくいに火がつく。
しかしながら、、彼女が不幸にも不治の病で他界するのです。彼女の願いは「私が死んだら、棺の中に眠っている私にキスして!」
だった。。。
そんなこと常識ではありえない。。遺族の旦那さんや家族の目の前でですよ~

しかし、真理子さんの小説ではいとも簡単にやってのけてくれたのです。
ツ~カイ!
そして、さわやかな?「風」が吹くのです。。

いいなぁ~これだから真理子さんの小説はやめられない(*^^)v

さてさて

世の中。。不穏なニュースでさわがしいですね

アルジェリアで、極めて痛ましい人質事件が発生しました。
日本人の犠牲者は7人。いまだ3人の安否がわからない。。
絶望的です。

錯綜する情報の中、手をこまねいているだけの日本政府の対応にいらだちを覚えた方は
私だけではなかったと思います。
武装集団はまず、日本人居留地を襲撃したそうです。。なぜ?日本人が標的になったんでしょう?
アルジェリア政府の、整合性にあわない対応に疑問ばかりです。

今日の新聞では、政府が日本版NSC 国家安全保障会議創設 の意向を示しているということらしい。
危機管理体制の強化に取り組むために急務でしょう。
今頃?遅きに失した~は否めないですよ。

グローバル社会の中、世界をかけめぐり活躍している邦人は大勢いることでしょう・・
いつでもどこにいても、私たちの命、安全、財産は日本国政府が責任もって、守ってほしいものです。。