ゆうの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

母来る

2010年12月03日 | 日記
気分転換させたいと思い母を我が家に連れてきた。
少し遠回りになるけど母の古里を通るコースで車を走らせた。
母は子ども時代のことはよく覚えていてあれこれ思い出話をしながらとても楽しそうにしていた。疲れはしないかと思っていたが「あれ、もう着いたん」と言う。
しかし、我が家でお茶を飲み終わり、母の部屋に入ると「ベッドが無い。枕が合わない。寝心地が悪い。」と言い始め、ついにパニック障害を起こし、「息苦しい。死にそう。もう(施設に)帰りたい。来るんじゃなかった」と言い始めた。
胸にフランドルテープを貼って「これでもう大丈夫よ」と言うと「舌下錠を飲まないと治らない。もう連れて帰って!」と言う。
こういう場合は気分を転換させることが大事と思っていると、娘が仕事から帰ってきた。娘は「おばあちゃんは、子どもの頃、どんな子どもだったの?」など母に尋ね始めた。すると母はみるみる上機嫌になり昔話をし、元気を回復した。
夕食後、母がまた苦しいと言い始めないか気になり、母を退屈させないようにと「懐かしの歌謡全集」を渡してみた。すると、母はすっかりそれが気に入って大きな声で歌い始めた。家族みんなで手拍子。気を良くしたのか母は、びっくりするほど声がよく出て音程も今まで以上に良好。若かりし頃の世界を彷徨っているかのようにイキイキと歌い続けた。「もうそろそろ終わりにしない?そんなに歌ったら明日声がかれてしまうよ」言っても「大丈夫」と言ってとまらない。6時半頃から9時半頃までずっと歌い続けた。母の体力がこんなにあることに驚くと共に、楽しそうにしている姿に安堵した。
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