ゆうの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

雨・・・

2024年04月03日 | 日記

桜が見頃になったのに今日は朝から雨。

寒い冬の間、桜が咲いたらあそこのあの桜を見に行きたいなと

何ヶ所も思い描いたりしていたのに

いざその時期が来てみたらなかなか思うようにいかない。

一緒に行こうと約束していた友達もいるのに・・・。

今日はどこにも行かず家で過ごした。

 

 

私の退職記念に植えた庭の「仙台枝垂れ桜」が今見頃。

なかなか花が付かず花より葉っぱのほうが目立っていて、華やかさの無さは

私に似ていると思ったりしていたのだが

1~2年前からきれいに花が咲くようになった。

58歳の時に植えたのであれから17年経つのか・・・

 

枝垂れ桜のすぐ横にカリンの木が若葉を付けている。(花はすでに散った)

この木は恩師S先生に頂いたもの。

仕事から解放されて(退職してすぐ)友達とS先生の家に遊びに行った。

その時、先生が「これを持って帰って植えちょけ」と言って、このカリンの木を下さった。

枝垂れ桜の木もカリンの木も丈が1メートルちょっとの苗木だった。

あのころ、先生は68歳だったのか・・・

あの日のことを思い出したりしている。

 

 

若い頃、自分が年を取るなんて思わなかった

若さはずっと続くと思っていた

老人は最初から老人で、オバサンは最初からオバサン

若い私が老人になるなんて思いもしなかった

初任地の酒席でこの人(私のこと)は地球の表しか知らない人だからと

上司に言われ、とても傷ついた

そんな薄っぺらな人間ではないわとショックだった

それが褒め言葉だったと70過ぎてやっと気がついた

まだ初(うぶ)なんですよと言ってくれたのだ

 

時は流れて私は後期高齢者になった

そして若かったS先生は85才でこの世とオサラバした

確実に時は流れていく

 

願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ

 

この西行の歌を教えて下さったのもS先生だったかもしれない

コメント