ゆうの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

墓掃除

2021年12月23日 | 日記

夫と一緒に墓掃除に行った。

夏場は草が茂って墓掃除も大変だが、この時期は冬枯れで草もあまり生えていないだろうと

思いながら行った。

ところが私の予想に反して、草がびっしり生えていた。

 

 

この草が生えている場所はうちの土地では無い。共有のもの。

うちのお墓は通りに面した場所にあり、お参りするのにここを通る必要は無い。

しかし、夫は盆前の夏の暑い日も暮れの寒い日も、奥にお墓がある人が

通りやすいように、ずっと奥まで草取りを続けている。

夫ももう年を取ったので、熱中症などが気になって、近年、私も一緒に行くようになった。

そんな中、今日、私は夫がいつものように奥の方まで草を取るのをとめた。

「うちのお墓の横だけ取ろうよ。奥はうちには関係ないんだから。

もう年を取ったんだから、そこまでする必要は無いと思う」そう言った。

すると夫は「(自分の)じいさんが、このようにしていたから自分もそうしている」と言った。

「夏の暑い日、冬の寒い日のこういう作業を子どもたちになるべくさせたくない。

もう年を取ったのだから子どもたちのことも考え、なるべく負担をかけないように

しておいた方が良いんじゃないの。周りの人の許可を得て、草が生えるところを

コンクリートにするか、何か対策を考えようよ。

業者に頼むとお金がかかるので、我が家で安上がりの草対策ができないかしら?

周りの同意を得るためには、奥まで草を取ってしまわない方が良いと思う。

いつもうちが草取りするから誰も困ったりしていない。

許可を得に行っても協力を得にくいと思う」と私。

夫はそういうことをするくらいなら草を取ってしまう方が簡単だ。

そう思っているようで、黙々と草を取る。

「ダメ!もうそこまでにして!」と私は止める。

お墓のそばで夫婦げんか。ご先祖様はしっかり見ていることだろう。

どうみても、偉いのは夫で、人間性が良くないのは私の方だと我ながら思う。

夫は常に損得抜きで労苦を惜しまず働く。

私は、なるべく楽をしたいと、合理的方法が無いか考えたりする。

自分の人間性の悪さを感じ、ちょっとその後、落ち込んだ。

家に帰って娘にその話をしたら「やっぱり二人で共同作業をするのは無理や。

二人で一緒に何かすればすぐ喧嘩になる」と笑う。

夫が折れて、今日はうちの墓のそばだけ取った。

以前、「草を取ってくれてありがとう」と感謝の言葉を言ってくれた近所の人に

何か後ろめたい気さえする。

いつものように全部草取りした方が気分すっきり、気持ちが晴れ晴れするかもしれない。

でも、夫の熱中症を心配してきた身、もっと良い手は無いかと思ったりする。

お墓の中でご先祖様が悪い嫁だと怒っているかもしれない。

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