ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

個の力

2010-03-14 | Weblog
昨日ホーム小瀬で行われたJ2第2節ヴァンフォーレ甲府対水戸ホーリーホックの試合は、1対1の引き分けに終わりました。前半はヴァンフォーレが優位に試合を進めたのですが、試合は後半から動き出します。

後半22分DFのミスからゴール前でボールを受けた水戸は横パスで繋ぎ一度はゴールバーに当たるシュートを放ちますが、そのこぼれ球をもう一度拾いFW小池選手が押し込み水戸が先制点を挙げます。

対するヴァンフォーレはその3分後、FWパウリーニョ選手の突破を相手DFが倒しPKを獲得します。蹴るのはマラニョン選手。フェイントをかけた一度目はやり直しとなりましたが、2度目はきっちり決めて同点に追いつきます。

その後は両チーム決定的なチャンスにいく前に潰される展開が多くなり、一進一退の攻防が続きます。ラストはゴールポストに当たる際どいシュートを打たれるなどピンチも迎えましたが、そのまま1対1で終了。今シーズン初の勝ち点を獲得した試合でしたが、試合を終えた後の率直な感想は正直大丈夫かなと思ってしまいました。


実際に試合をみて、‘個の力’に頼りすぎているプレーが多い気がしましたね。この試合ではDFダニエル選手やFWマラニョン選手など何人か動きの良い選手がみられました。しかしそれらの選手に頼りきりになることが多く、攻撃のスタートはマラニョン選手からの突破、サイドのスペースにロングボールを放り込み、個人技からその守備網を打開していく場面が目立ちました。もちろんそれは効果的な攻撃ともいえますが、個人技での突破に頼りきりになると相手も対応しやすくなります。

前半そこからチャンスを作られていた水戸は、ハーフタイム中にそこを指摘し対応してきました。後半はその攻撃パターンを防がれたヴァンフォーレの攻撃に手詰まり感が生まれて、チャンスも激減してしまいます。中途半端な展開が続くと徐々に相手にペースが移っていくもの。相手に試合の主導権が渡ると、あの先制点が生まれてしまいます。


しかしヴァンフォーレが良かったところは、失点後すぐに仕掛けてPKを獲得したことですね。先制された気落ち感を最小限に止めることができ、崩壊に向かうチームをもう一度立て直すことに成功しました。

もう一つ良かった点は、FWキム・シンヨン選手やFW松橋選手など攻撃的な選手を投入した終盤ですね。相手に傾きかけた試合の流れをヴァンフォーレに呼び戻すことができました。特にキム・シンヨン選手。持ち前の精神力の強さは、勝ちたいという強い気持ちを前面に発揮され、それが今回のプレーにも表れていました。彼が多くのチャンスを作り出し、終盤の押し気味の展開に持っていけた原動力となりました。


試合全体でヴァンフォーレのチームをみると、先ほども挙げましたが個の力に頼りすぎて組織力が理想とはほど遠い状態のように感じました。前線のマラニョン&パウリーニョ選手にボールを預ければなんとかしてくれる。それだけでは単調な攻撃で終わってしまいます。水戸戦でも思いましたが、この2人がボールを持ったときに中盤の選手がもっと顔を出して絡んでいくべきだと思います。それがあまり出来てないということは、まだコミュニケーション面でうまくいっていないのかなと思ってしまいますね。単独で突破を狙っていくのではなく、複数で厚みのある攻撃を心がけていく‘連動性’も大切になってくるでしょう。今回の個の力依存のサッカーでは正直先行きが不安です。そのようなサッカースタイルも選択肢の中に入ってくるのですが、2人が不調に陥ればもう終わりですから、チームで一つの得点を目指すような調和のとれたスタイルがみたいですね。


あと選手を入れ替えて可能性を探ることは良いのですが、今はトレーニングマッチではなくリーグ戦の本番。出来る限りスタメンを変えずに連係面の成熟を図ってほしいですね。それがチームの組織力向上へ向かう第一歩だと思いますよ。





サポーターの想いは‘J1昇格’なのですから、それに近づくような現実的なチーム強化を図ってほしいと思います。



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