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グレタさんが言った「科学者の声」とは?IPCC報告

2019-09-26 23:59:36 | 日記

 

 

  今日26日放送の「クローズアップ現代」(16歳の少女が訴える 温暖化非常事態)は、実にいい放送だった。再放送予定が書いてなかったが、見なかった方は是非 再放送があったら見てほしい。環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんについては、最近ニュースにもよく登場し知っている人も多いと思うが、国連で下のようにスピーチをしたのがニュースになった16歳の少女だ。

       <テレ東のココから転載>

      クリックすると、テレ東のサイトに飛んで見ることができるはず。まずは、彼女の言葉に耳を傾けて頂きたい。

      クローズアップ現代の番組では、彼女がここで言っている「IPCCの報告」の具体的内容が実に分かりやすく解説されていた。世界の温暖化が加速されていて、今より1.5度温度が上昇するのは2100年と言われていたのが、今やもっと速いスピードで臨界点に達し、その臨界点を超えると「不可逆的」な環境悪化のドミノ倒しが始まる。不可逆的と言うのは、その時気づいて方策を立てても取り返しがつかない。対処できないような環境悪化に苦しむ事態が人類の間近に迫っているという気候緊急非常事態がやって来るとの報告が最新の研究結果として報告されているというのだ。それを番組で説明していた国立環境研究所の江守正多が書いている文章をココにみつけた。本格的に詳細を知りたい人には、これも1部の概要ではあるがココの原本を見る方がいいかもしれない。この「不可逆的」なドミノ倒しの始まる臨界点の話は衝撃的だった。これから、しっかりまず知ることから始めたいと思った。

      さらに、番組では、環境問題に責任を持って取り組もうとしているRE100(再生可能エネルギー100%)に参加している企業の話が取り上げられ興味深かった。 イオンを例にとり三宅香さんに語らせている。イオンはフェアトレードでも頑張っているのを知っていたが、再生可能エネルギーでも近所のイオンの壁面に太陽光パネルがあるのは気づいていたが、100%を目指して本格的に取り組んでいたのは知らなかった。IPCCやRE100について、全く無知だった自分が恥ずかしい。グレタさんの活動に感謝!

      ところで、この番組を見ていて、イノベーションでもっと画期的に再生可能エネルギーへと転換していく必要を感じとりながら私が思ったのは、「ソーラーシェアリング」という日本発の画期的な営農型太陽光発電のことだ。ここからは、クローズアップ現代の話から離れるが・・・。

      「ソーラーシェアリング」とは、長島彬さんが発案し、実証実験を千葉の市原市で行い、そのノウハウも特許も全て無料でネット公開した営農型太陽光発電のことだ。ココから詳細を見てほしい。農地の上数m上に太陽光パネルを間隔をあけて設置。隙間からちゃんと太陽は畑に降り注ぎ、作物も成長し、発電収入も得られるという2兎を追い安定的な経営を可能にする農業方式のことだ。

      このやり方を実践で実証してみせたのが東光弘さんの匝瑳メガソーラーシェアリング第1発電所だ。クリックして見て頂くと、3.2haの広大な農地の上に1メガワットに相当する発電量を得られるその姿が見られる。通電式には小泉・細川・菅の反原発活動を今はしている元首相3人が参列したそうだ。原発ゼロの城南信用金庫の吉原毅さんの融資が背中を押してできたという。通常の家庭の400世帯分の電気を賄えるらしい。 

      日本には農地がある。今は農業は収入が少なく後継者不足で、過疎化や耕作放棄地問題を起こしているが、匝瑳ではこの長島さんのソーラーシェアリングで農地の数メートル上で発電をすることで安定的な収入を得られることで、一挙に農業の再生、再生可能エネルギーへの転換、農産物の自給率アップ、地方再生、過疎化解消など、たくさんの問題を解決していく道が示され始めているという。

      千葉県匝瑳市!

      実は、今年の田植の時期に私はこの匝瑳の地を見学に行った。耕作放棄地を再生させて、半農半Xという新しいライフスタイルで人が人らしく生きることを提唱している髙坂勝さんに会うためだ。 彼の匝瑳プロジェクトの田んぼに実際足を入れて草取りの手伝いをしたり、皆が集う日に行ったのでたくさんのプロジェクト参加者と交流し、協同作業で皆が使うトイレ掃除もし、おいしい昼食も食べさせてもらった。人々がみな暖かく、自然の豊かさに心が癒され、もっと近くだったら是非米作りに参加した~~~~いと心から思った。

      今の日本、都会の競争社会や経済優先の生活の中で、疲弊し、傷ついた人々のなんと多いことか。もっと、発想を転換して、地方で「豊かな」生活をすることで、人間としての喜びをもっと取り戻して自然に囲まれて生きる幸せを求めたらいいのに。そう最近の私は思っている。「豊かな」とカッコにしたのは、お金をたくさん稼ぎ、たくさんのものを消費し、物に囲まれた生活とは違う豊かさが大事だということに気づいてきたからだ。自然や月や音楽に満たされて生きること。それが、幸せな人間の求める本当の「豊かさ」なのではないか。

      長くなり夜も更けてしまったので、ここらで今日はお終い。でも、クローズアップ現代をみて、人類はグレタさんの言うように「お尻に火がついた待ったなし」の状態にあるのではないかという危機感と共に、匝瑳の示す「豊かな」未来へ今こそ転換していくべき時が来たと感じた。  

    

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