今朝の朝日新聞の夕刊1面に「ウルトラマンと沖縄の苦悩」の大見出し。内容が衝撃的だった。
ウルトラマンの原案者・金城哲夫、彼に誘われて円谷プロに入った脚本家・上原正三は共に沖縄出身で、ウルトラマンの話の中に自分たち沖縄人の物語を投影していたという。
怪獣を一方的悪に描かないところ、「聖戦」の捨て石にされた沖縄人としての体験が、絶対的正義など存在しないとの信念につながっていたいという。2人とも、戦争の砲弾の下を潜りぬけた沖縄人。
金城氏は37歳で亡くなり、今年が没後40年にあたるという。上原氏は今、沖縄言葉による沖縄発のドラマを準備しているというが、9月16日の福岡高裁での普天間飛行場移設を強行する国の主張を追認する判決のニュースに「知事が国に訴えられる。そんな県が他にあるだろうか」と嘆息したそうだ。選挙で選ばれた知事を・・・・。
こちらのニュースではあまり流されていないが、沖縄・高浜ではオスプレイのためのヘリパッドが強硬に建設され始めているという。
国際環境NGOグリーンピースのサイトのココにその様子がでています。
沖縄の代表的な新聞2紙を「つぶさないといけない」と自民党の国会議員が党本部で開いた会合の席上での百田発言に見られる言論の自由を蹂躙するような発言(2015年6月)があったことも思い出しました。
沖縄の人たちが、苦しみながら声を上げているのに、それを強行に押し殺そうとしている力があることを感じ、とても怖いと感じます。
沖縄の映画「戦場ぬ止み」を先日見ましたが、沖縄の人びとの心をしっかり見つめて理解していかないと、沖縄と本土の心の乖離が進んでとんでもないことになるほどに溝が広がっていると感じました。福島のこともそうですが、日本の社会矛盾や歪を大きく受けている場所の人たちの声を聞かずに勝手に進んでいく日本に将来はないと感じました。
しっかり、沖縄も福島も見つめて感じ、考えて日本の将来を考えて行きましょうよ。
その地の人の声、新聞をつぶさないといけないなんて発言が民主主義国家であるはずの日本であって言い訳がありません。
*ウルトラマンの記事、今回初めて気づきましたが、終戦記念日の後頃8月22日にも新聞に載ったのだろうか、ココにその時の記事の1部が掲載されていた。