今夜はそんなに澄み切った感じの空ではありませんでしたが、春の星たちの先導役の木星がきれいに見えました。
出る時間が遅くなっているので、どんどん木星に遅れをとって今や「春の大曲線」のそばで輝いている月。
昼は白い顔で青空や白い雲と仲良くしていましたが、夜にはスピカとのツーショットを披露してくれていました。
スピカは、結構明るく目立つ星なのですが、ちょっと月の光に萎縮しちゃっているでしょうか?
写真の真ん中、下から4分の1位のところです。
そして、このところ楽しみに眺めている土星と火星とさそり座のアンタレスが作っている小さな三角形。
前回「
あっ、火星が動いている!火星・土星・アンタレスの三角の変化」として掲載した5月12日からさらに移動して、とうとうさそり座のTの字の横線にたどり着いていましたぁ~~~~。
<左上が土星、右の明るいのが火星、下の明るい星がさそり座のアンタレス>
土星、火星、アンタレスの3つは、肉眼でもすぐに見つけられます。さそり座の星は、安い手軽な双眼鏡でもすぐ見つかりますよ。
肉眼でも目の良い人なら見えるかもしれません。
さそり座の星が、コンディションがよくない割に今日は結構しっかり写っていました。カメラも肉眼でとらえきれない星を捉えてくれるのでいいですよ~。
アンタレスが丁度 身体の中心に輝き、その左下と右上にも身体の部分の星が見えます。この3つの星を結んでいくと頭を構成する星が写真には明るい火星の左上とすぐ右下と、その真下に目を落として行くともう一つ星が写っていました。ちょうど、アンタレスを含むさそり座の6個の星をTの字に結ぶと、さそり座のしっぽを除いた部分がほぼ完成です。
前回の12日の写真では、まだTの横線に近づきながらも距離があったのですから、この6日で移動しているのが感じられました。
三角も違ってみえませんか?
<5月12日22:28、この写真では、火星の右に小さく星が見えています。これが、今日はすぐ右下に移っているのと同じ星です>
写真にさそり座の線を入れるとか写真の加工技術があればもっと分かりやすいのでしょうが・・・・(嘆)
拙い説明と写真で、火星が動いているのを感じて頂けた方も、感じられなかった方も、「百聞は一見にしかず!」
今日からでも簡単にこの小さな三角形は見つかるので、夜空で実際に是非探して愉しんでみてくださ~~~い!
これから7月1日かけて、土星とアンタレスの線はそのままに、火星がどんどんさそり座から離れて動いて行くために、三角がビローんと長くなって行きますよ~(笑)
昔の人が、こんなイタズラをして驚かす星に「遊んでいるの?惑わしているの?」と「遊星」とか「惑星」とか名前を付けた理由、この姿を追っていると理解できますね。
さあ、あなたも惑星に遊んでもらいましょう!
*このブログの写真はクリックしても大きくなりませんが、画面を拡大してみると、きっとさそり座の星たちも見えてきます。試してみて下さい。
心の目で見なくてもみえます(笑)