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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

老人施設をつくるなら、東・南・西空が見える工夫がほしい!

2014-11-09 20:00:36 | 日記

  今日、11月9日は、義母が住む老人ホームの窓からダイヤモンド富士が見られる日だった。
  ところが、あいにくの曇り空。食堂で義母とその友達のSさん、Mさん、私と4人でその時を迎えました。
  でも、結果は予期したように太陽はまったく姿をみせてくれず、残念!

  2年前に晴れてダイヤモンド富士を楽しんだ様子は、ブログ「皆で楽しんだダイヤモンド富士」に書いたのですが、その時に一緒にみたSさんは本当に本当に楽しみにしてくれていたのに・・・(泣)

  今年は11月9日で4:20頃からみるといいようだと伝えて以来、そのシミュレーション図を壁に貼って指折り数え、今日も義母に「今は曇りだけど、それでももうそろそろ食堂にはいっしょに行ってみようよ」と声をかけてくれていたようです。
  いつも、昼訪ねても寝ていることの多い義母が起きていたので「あれっ?」と思ったら、Sさんの「一緒に見てみよう」とのお声掛けのおかげだったのでした。

  「みれないだろうから私はいかない」という義母も連れ出して、手押し車を押す義母とSさんと食堂にでると、近くの部屋のMさんにもSさんが声をかけ、太陽が顔を出してくれないかと4人で窓から外を眺めていました。

  だめとわかってがっかりしながらも、皆で食堂の椅子に腰かけて、それからまずは先月の皆既月食の話題から。

  どうやら、フロアーのチーフが気を効かせて空いている東向きの一部屋に椅子をならべてくれ、皆で月が欠けて赤銅色の月食になるところの一部始終を眺められたとか。
  ただし、部屋の外の出られないベランダの上の縁より上に月が昇ってしまった後はみられなかったとMさん。

  それから、旧暦のうるう年で「後の月」が今年は2回あって、3回お月見があったこと。
  奇跡のように私が見られた2回目の「後の月」の写真を見せたり、月の暈の話などをしました。

  すると、「分かる分かる、月の暈がでると翌日は雨よ」とSさん。
  もともと月が好きなMさんが100円ショップで買った旧暦も載っている本で月の形や月の出がわかると持ってきて、話がもりあがり・・・お月様が潮の満ち引きを作っているとか、赤ちゃんが満月・新月の前後3日に生まれることが多い話とかで盛り上がりました。

  その時、部屋の窓は一つなので、満月が上るのは東に窓がある個人の部屋、南に登っている時は食堂、三日月や朝の月は西に窓がある個人の部屋でしかみられないとMさん。「外のベランダの庇が邪魔で、星を眺めたくても上の方が見づらくて星を眺められなくなった・・・」との嘆きも。

  体が動かしづらくなった高齢の方にとって、グルリと東から西へと動きながら誰も隔てなく訪問してくれ太陽や月や星達。
  そうだ、高齢者の施設を作るなら、この天体の訪問者がよく見えて入居者が楽しく一緒にそれを愉しめる食堂にしたら、入居者同士の交流ももっと広がるのではないだろうか!と思えたことでした。

  音楽とか、落語とか、ダンスとか、時々慰問が老人ホームを訪れてくれるのも有難い。でも、毎日訪れてくれる太陽や月や星達を日々の暮らしの中で楽しめたら、さらに老後の生活の楽しみが増えるのではないでしょうか。それに、今日はどう見えるかと、能動的に調べたり自分で体を動かすのがとても心身にいいことなのではないかと思えました。

  この日記を、建築関係の方が見て下さったら、是非ご一考をお願いいたします!
  


  

  
コメント (4)
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