6月8日(木) 本日稽古休み
表題の「参った!」
辞書で調べると
1、戦いに敗れたことを認めること
2、厄介な問題を抱えたさま
3、相手が自分を打ち負かしたことを認めた表現
4、しみじみと感心するさま
普段私たちは日常会話で、
「この暑さに参った!」とか、
「彼女に参った!」→「惚れた」とか。
自分の非力を自分から認めるような時に口にします。
剣道の稽古や試合でもよく聞く言葉です。
相手に対して、
「参りました」とか
「一本頂戴しました」とかの言葉です。
相手に打たれた事を認めた時、
黙って相手に礼をしたり、
小手を打たれた時などは
小手を上げて示したり。
有効打突にならなくても、
気持ちが崩れた時など、
高段者の先生は「参りました」と口にします。
拙道場で居残り稽古の最後ともなりますと、
私と子供の真剣勝負です。
子供たちは土曜日曜は事前稽古を含めれば、
3時間半の稽古の最後となります。
朝稽古に出ている子なら5時間半の最後です。
子供は疲れと胎(はら)が備わってくる時間です。
親御さんにしてみれば、
子供が苦労している様を見ている3時間半の、
ストレスの頂点です。
最後の「一本勝負!」
私の右小手の親指が宣言します。
最後の勝負に、
私が勝てば、「はい、終わり・・」
子供が勝てば、「あっ!参ったなあ~」
最後くらい何とか、子供と見ている親御さんに、
私の「参ったなあ~」の、
声のお土産を持って帰ってほしいのですが、
なかなかうまくいかない。
私にしてみれば、
「はい、終わり・・」で終わる稽古なんて、
なんも面白くない。
「参ったなあ~」の方が、
家に帰ってからのビールがだんぜんうまい。
私との居残り稽古は、
どの家庭もビデオ撮影します。
後日その映像を見て、
ご家族で子供の剣道の成長を楽しく思えるように、
私の「参ったなあ~」を引っ張りだしましょう。
子供たちにお願いします。
私の週末のビールを、
おいしくしてください。
中学生に連絡。
学業試験期間や家庭の事情で、
通常稽古に出れない時は、
日曜朝稽古は11時まで残って、
大人の先生に稽古をお願いしましょう。