kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

神様の贈り物

2016-02-05 19:36:30 | 介護
認知症

たぶん大昔からあって

本人のみならず

みんなが苦しめられる病気

そして

こんなに医学が進んだ今でも

解決できない問題

以前は

嫌な病気だと思ってた

家族がなるのも嫌だし

自分も絶対なりたくないと思ってた

でも

高齢になると

徐々に体がきかなくなり

いろいろなことが

だんだんできなくなってくる

人生の終わりにさしかかった時

出来なくなる自分を見つめ続けたら

人はどうなるか

日々落ち込んで

鬱になってしまう

もちろん

みんながそうなるわけではなく

80歳くらいになると

脳内に幸福感をもたらすホルモンが出るそうなので

一概には言えないけど

特に

若いころ何でもそつなくこなしてきた方とか

多趣味だった方とか

完璧主義な方とかは

鬱になりやすいようだ

そんな方々にお会いするにつけ

認知症は

神様の贈り物かもしれないと

思うようになってきた

ただでさえ病気などで大変な時期に

もうこれ以上苦しまなくて済むように

いろんなことを忘れさせてくれる手段

自分を守るため

そういう風にしてくれているのかもしれないと・・・

そう思うと

認知症も悪くない

むしろ

治さなくてもいいんじゃないかと

思ってしまう

まあ

徘徊して事故にあうとか

いろいろ問題はある

でも

ダメになっていく自分を見つめ続ける勇気は

わたしにはないかもしれない


超高齢社会に向かっている今

病気の治療も

どこまでどうするか

考える時期に来ている

本当につらいのは何か

人としてどう生きたいのか

答えは

わたしたちの中にある

だから

医療を専門家だけに任せておかないで

ひとりひとりが

考えてみよう

わたしたちの

そう遠くない未来のために
コメント (2)
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