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kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

追憶

2022-08-23 17:55:58 | ひとこと

東に向かう機影が

 

 空に融けると

 

  ふいにすべての音も消え去り

 

   ひとり

 

    緑と光に飲み込まれていった

 

     夏の果て

 

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

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2020-03-12 14:53:53 | ひとこと

月に祈ることは

 

いつもおなじ

 

世界平和と子供たちの笑顔と

 

そして

 

うちのわんこたちの幸福

 

もうこの世にいないとわかっていても

 

もう永遠に安らかな世界にいるとわかっていても

 

やっぱり

 

同じこと願うのは

 

母の思いに似て・・・

 

 

おふたりが元気なころから

ずっと同じこと祈っていて

それは旅立った今も全く変わりません

それは

わたしがおふたりに申し訳ない気持ちがいっぱいあるから

おにいちゃん犬は汚いペットショップにいて、そのままでいたらすぐにも病気にかかってしまいそうだったので

この子を救ってあげたいという傲慢な思いで連れてきたのですが

わたしは忙しい仕事をしていて、十分に彼の面倒を見てあげることができず

おにいちゃん犬は長い一人ぼっちの時間に耐えられず、鬱になりました

それで普通なら反省するところ

友達がいればいいんじゃないかという安易な考えで

今度はおとうと犬を連れてきました

けど

わんこが2匹いたってお互いのお世話ができるはずもなく

結局おふたりは実家で預かってもらい、休みごとにわたしが実家に迎えに行き

1泊したらまた実家へ戻す生活を繰り返していたけど

こんな生活はわんこたちにいいわけがないと思って

少しずつネットなどで情報を得ることで

仕事で家を留守にする人は飼い主の資格すらないことにようやく気付き

それからは何とかおふたりを手元で育てられるようにとあれこれ準備をして

ちょうど母の足も悪くなったことをきっかけにおふたりを自宅に引き取り

仕事もできるだけセーブして、わんこが一緒に住める環境をようやく作った

それが5年ほど前のこと

だから

一応わんずままなんて名乗ってるけど、その資格は全くないから

記事では「飼い主」としか書けないし

もう取り返しはつかないけれど

おふたりが私のもとへ来てよかったと思ってくれているかどうか

幸せな時間が十分持てたのかどうか

今も心配でならない

そんなダメ飼い主なんです

だから

わたしはこれからもおふたりのことを一生懸命想っていくことで

いつかほんとうにおふたりがお母さんだと思ってくれればいいなぁ、なんて

思っています

まだまだお母さん途上のわたしは

今日も明日も

月におふたりの幸せを祈ります

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

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夜の白杖

2019-02-03 16:10:49 | ひとこと
がらがら、ごろごろ、と


 小気味よい音を響かせて


夜更けの通りに現れた


白杖の人


その足取りは風のように早く軽やかで


鋼のようにゆるぎなく


 その先の闇へ


  消えてゆく


夜の白杖は


饒舌で颯爽


静寂を従えて


 明日へ向かう




遊びに来てくださって、ありがとうございました
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図書館の魔物

2019-01-12 18:32:31 | ひとこと
その図書館は


ふるびた小学校の


敷地の奥にあった


東と南の窓からは


やわらかい光がこぼれて


午後のちょっと薄暗くなる時間は


その静けさとともに


ほんのりと眠気を誘う


ある日


図書館の前を通りがかったら


ちょうど大雨が降っていて


屋根からは滝のような雨が・・・





閉ざされた暗いガラスドアの向こうから


稲妻の閃光


その何物にもかえがたい美しさに


思わず息をのむ


あのドアの向こうに


きっと何かいる


そうおもっても


足がうごかない


それがドラゴンなのか図書館の妖精なのか


後日たしかめに行ったけど


もう何の気配もなかった


あれからどれくらい時がたったのか


暮れてゆく部屋が


思い出を連れてきた


遠い記憶の中で


図書館の魔物は


まだわたしの中に生きていて


かわいらしいワクワクを


今も運んでくる




遊びに来てくださって、ありがとうございました
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徒競走

2018-12-07 16:10:14 | ひとこと
強めの北風がふいたら


 それが合図


一斉にスタートした


  柿の葉たち


赤や黄やオレンジに染めたユニフォームが


   あるものは宙を舞い


    あるものは地を転がって


     それぞれのゴールを目指す


何でもない初冬の


      ありふれた景色の中に


       季節は鮮やかに


        映し出されて・・・




遊びに来てくださって、ありがとうございました
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