悪妻愚母&鬼嫁

専業主婦のバタバタ日常。ドラマ、本、P、菓子なども気分に任せて語っています。My Homepage悪妻愚母もよろしく。

映画「沈まぬ太陽」

2009-11-01 20:49:04 | 映画
 相当良かった! 渡辺謙最高、今年度の賞を総なめにするかもね。でも、原作の本を超える映画って、ない? まれに見る長編にしたとはいえ、時間的制約で仕方がないか。 

 主人、自分を恩地8割、行天2割と評す。だから、主人と行くの嫌だったんだ。どんだけ自分が好きやねん!

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 映画で気になったのは、恩地がなぜ組合の委員長になったのかを描いていなかったこと。やりたくてなったわけではなく、八馬によって強引にやらされたこと、やるとなったら懸命に組合員のためにやった結果、赤と非難されるに至ったことを、もっときっちり抑えておいて欲しかった。

 時期を同じくしてテレビドラマでやっている「不毛地帯」の主人公壱岐に相当する人物が登場していたのが面白い。唐沢君じゃなくて、相当おじいちゃんになっちゃってたけど。

 これは映画の感想と言うより、山崎豊子作品全体に対する感想になってしまうけれど、いい人、悪い人がはっきりしすぎのような気がする。善人は雲ひとつなく完璧良い人。悪く描かれたら、はっきり悪人。違う面から描いたら、全く逆な受け取り方も出てくるかもしれないのに、、。モデルになった人はどんな気持ちでいるのだろうと思うのは、一読者としてはいらぬ心配かも。