デジタルテレビ

　義母、去年の春、余命一年を宣告された。娘、大慌てで今年の春、結婚式を挙げてくれた。息子も頻繁に帰阪してくれていた。でも、お陰さまで元気。この夏、余命２年を宣告された。でもお陰様で元気。

　このごろ草薙君が、地デジ対策をコマーシャルしている。今すぐにでも、テレビをデジタルにしたいと言う義母。まあ、そんなすぐ代えなくてもと主人。アダプターをつければ今のテレビでも見られるらしいですよと、yumikongも。2011年、微妙。

　そういう私達夫婦は、ちょうど買い替え時期でもあり、２年前に居間、去年寝室のテレビを地デジ対応にしている。２度も地デジのことを聞いて来る義母は、自分の寿命を、私達に確認しているのか、、？

　３回目に話が出たとき、「急がなくても大丈夫でしょうけれど、おとうさん（主人）と今度電気屋さんに行って見たら」と、yumikong。そのときの、ホッとしたような義母の様子で、やっぱり、私達だけ主治医に何か言われているのではないかと疑っていたのがわかった。それ以来、その話は出なくなった。

　ところが、きのうの朝、義母からの内線電話で起こされる。テレビがNHKだけ映らないと。他のチャンネルはきれいに映る。多分些細なことなんだろうし、一度電気屋さんに見てもらえば何とかなるかも。でも、こんなに年も押し迫って厄介。「もう買いましょうか」と、yumikong。買いたくて買いたくてたまらないんだもの、お義母さん。

　早速、休みに入った主人と電気屋さんへ。ご機嫌で帰ってきた義母なんだ。しかし、今、テレビって安くなってるんだねぇ。37インチで14万って。