夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

SVO-260 は短気を起して叩き壊し心機一転

2020-09-22 16:11:15 | Weblog
歳をとるということは成熟するんじゃなく時には短気を起すものです。
SVO-260 はせっかくいいところまで直したつもりでしたが組み立てて試したらローディングの後何が気に入らないのかテープを排出しちゃいます。
突然切れました。もうこれ以上付き合うのは御免。癇癪を起して叩き壊しました。
不器用な指先でこんなことをしている自分自身に無性に腹が立ったんです。

あれは粗大ゴミです。

昨日の午後、奥方と切らしたコーヒーを買いに車で出たついでに足を伸ばして飯山市の郊外を一回りしてきました。
別に目的があったわけじゃありません。なんとなくです。
千曲川右岸を走っていて、今はなき長野電鉄木島線の終着駅木島駅の西側を通りかかったとき、右の車窓を見ると何か違和感が。
「見慣れた風景と何か違う」
先の交差点で戻ってみました。
なんと、あの木島駅が跡形もありません。
しばし唖然。木造の駅舎とホームがあった一帯は太陽光発電のパネルが並んでいました。
木島線で唯一残っていた木島駅だったのに。

自主作品「線路端の猫戯子(ネコじゃらし)」から

木島線は2002年4月1日廃止された路線です。
私は子供の頃親と何度も乗り、大人になってからは幼かった子供たちとも乗って様々な思い出があります。
YouTube で公開している「線路端の猫戯子」は木島線の10年後に後を追って廃止された屋代線も追加して、そこに様々な形で交錯する自分自身を重ねて作った未完成の作品です。

再来年は木島線廃止から20年、屋代線廃止から10年。それまでに筆を置こうと考えていますが、今の社会情勢では追加したい項目が増えるばかり、そこにもうひとつ増えちゃいました。

居ても立ってもいられず今日、愛車にベーカムカメラを積んで昨日愕然とした木島駅の跡へ行ってきました。あれは絶対撮る必要があります。
先日戸隠で撮ったテープの残りを使用。


残暑の中、Jr を助手(三脚担ぎに重宝します)と共に HL-57 で撮影してきました。
先日の戸隠では若干トラブルが出ましたが今日は問題なし。
帰りの車中で思わず「これはきっと木島駅が呼んだんだ」。

キャプチャして編集前にタイムラインから blog 用に静止画を書き出し。


あの奥にかつて木島駅がありました。


2001年 盆休みの猛烈に暑い日でした。


ここは木島線の終点。


時間帯によっては多くの人たちが電車を利用していました。


今は敷地の入口に形ばかりのバス停。


おあつらえ向きに路線バスがやってきました。


飯山駅に向かうバスだと思います。


今でも目を閉じるとあの木造の駅が脳裏に鮮明に浮かんできます。ガラガラ音を立てる引き戸の感触も。


待ち合い室の中はこんな具合でした。引き戸の向こうがホームです。


真夏の待ち合い室から。


秋 3000系電車に乗車して車窓の風景を撮って下車、待ち合い室から外に出るまでカメラを回しっぱなしで撮った映像から。


待ち合い室があった所の先にホームの跡が残っていました。


同じ場所です。季節は冬。


真夏のホームに下り電車が入ってきます。ホームの柱の寒暖計は37℃。


冬のホーム。暖冬で雪の少ない年でした。


ここは木造の車庫があった所。


しんしんと雪が降る日。


盆休み、車庫の外壁にアレチウリが絡んでいました。


裏手に回ってみました。線路跡に太陽光発電のパネルが並んでいます。風情も何もあったもんじゃない!


18年前の同じ場所です。
あの作品は下り電車をテーマにしましたがこのときだけ上り電車の発車を撮りました。


未完の大作にひとつのエピソードとして挿入するための編集にかかります。
コメント
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