夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

ニッケル水素電池の性能

2018-08-28 10:34:08 | Weblog
日頃メモ代わりに便利に使っている Canon PowerShot ですが、これは電池の消耗が激しいという説があるようです。
確かに単三アルカリ乾電池だとあっという間に電池のアラームが点きます。前にセリアで買ったニッケル水素電池があったので使ってみました。
ところがこれは1.2V1300mAhと表示されているにもかかわらず乾電池よりは持つ程度で、カメラに入れたまま3日もたつといきなりアラームが出る始末。
で、これはなんとかしなきゃとホームセンターで、評判のいい富士通ブランドのニッケル水素電池を買ってきました。これが最高で、表示の1900mAhは実効値のようです。

もう一台所有しているEOS20Dと画質が同じ傾向なので何かと重宝しているコンデジ。最近不調なEOSよりタフです。 電池は単三2本。

Canon PowerShot A530

容量表示に偽りがあると思えるセリアの電池 1300mAh

VOLCANO NZ

富士通ブランドの電池 1900mAh

製造はFDK

この電池を買ったのは他にも目的があります。
放送用、業務用、民生用の古いビデオカメラのコレクションの中にSony BMC-100というベータマックス一体型があるんですが、これのバッテリーがNP-11という9.6Vのニッカドでとっくに廃番です。カメラはACアダプタで正常に動作することがわかっているので電池をなんとかすれば使えそうなんです。で、単三×8本の電池ホルダーで電池ケースを作ってセリアの電池を入れてカメラを回してみたのですが、数秒しか回ってくれなかったんです。いつか高性能の電池で古いカメラを蘇らそうと考え中だったんですが、これで見通しがつきました。今時なんでベータムービーと思うかも知れませんが、あの頃のビデオカメラの映像は今のデジタルが味も素っ気もないのに対して実に柔らかくて、日常を非日常的に表現するのにうってつけだから。さて、富士通の電池をあと8本買いに行きましょう。

一昨日、大変な事態発生!
ベーカムの放送用VCR BVW-70が壊れました。オーディオとタイムコードは出るのに肝心の映像が出なくなったんです。考えられる手は打ちましたがさすがにこれを修理する技術はありません。
今、代わりを探しているところです。業務用のPVWでもいいかな、なんて考えています。
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Arriflex16S Powercable 作り直し

2018-08-22 11:01:45 | Weblog
製作途中だった Arriflex 16ST のパワーケーブルを完成させました。
いつか400ftマガジンを手に入れた日に備えてマイナスリードを備えたコネクタにしようという魂胆です。Arriflex 16STは、全部ではないかも知れませんが、400ftマガジンにコネクタから出たリード線をつなぐジャックを備えたモノがあるようなのでそれに対応させるためと、ついでに以前作ったコネクタより垢抜けしたものにしたいので。

外装は0.5mmのアルミ板を曲げて成型します。これはすでに作っておきました。ここまで成型するのは結構手間がかかります。

コネクタの外装

正規のコネクタは樹脂の成型品で、カメラ側にあるロックレバーが掛かるように出っ張りがありますがそれを真似てアルミ材でこんなのを作りました。

5*10アルミ材を加工

メクラ穴をあけてタップを立ててM3ネジを切って埋め込んで裏からナットでしっかり固定。

裏からナット留め

コネクタのメスはこんな材料から加工しました。

真鍮の金具

我ながらよく思いついたものです。センターに穴をあけるのは大変でした。(最初は失敗)

旋盤なしでセンターに穴をあけるのは神業

これで部材がそろいました。

コネクタの部材は半田付け済み

リード引き出し側はマイナス側からリードを接続するネジをタップ加工してあります。

ここまでは順調

毎度ダイソーの品物は助かります。これはエポキシパテ。これでピンの位置決めと埋め込みをします。

ダイソー様様

ピンに練ったパテを巻きつけます。このパテは硬化が早いので手早く作業します。

子供の頃の粘土細工を思い出しながら

パテが固まったらカメラの受け側に挿入してピンの間にパテを詰め込みます。

狭いので苦心惨憺

外装を押し込んでピンとの間にパテを詰め込みます。コネクタとカメラ側が固定されないよう、しかもピンと外装はしっかり固定されるように。

老眼鏡が必須

パテが固まったらカメラから抜いて隙間無くパテを詰め込みます。リード引き出し側はマイナス線を半田付けしてパテを詰め込んでこんな具合に押し込んで針金で締め上げてバイスで固定、固まるまで待ちます。

ここまで来れば完成間近

完成です。外装はパテが付着したので削りとってクレンザーで仕上げました。コネクタ側は塗装しましたがパテのままで良かったかも。今回外装は無塗装です。アルミは専用の塗料でないと剥げるからです。ゴム板はカメラに脱着しやすくするためです。ここで念のためテスターで導通を当たったら+と-が入れ替わっていました! これはXLR4pコネクタ側で入れ替えて解決。


試運転なんてするまでもありませんが、儀式です。マイナスリードは圧着端子でネジ止めなので普段は外しておきます。

先日作ったバッテリーユニットで駆動

その後端子部が気に入らなくて耐水ペーパーで削ってエポキシの地肌を出しました。
ガラスエポキシ基板みたいな色でもっともらしくなりました。

これで納得

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Arriflex16STフードステー製作開始

2018-08-14 10:00:30 | Weblog
Arriflex16STは本来3本ターレットに広角、標準、望遠の格レンズを装着しますが私の個体はAngenieux 10*9.5というズームレンズ仕様です。
フードが欲しいのですがこのレンズはフィルター径がφ86でこんなサイズのフードはあまり出回っていません。写真で見ると3本レンズの場合蛇腹のフードが必需品でそれがまたいかにも映画用カメラ、格好が決まっています。「あれいいなあ」
昔のシネカメラのレンズはコーティングがイマイチでレンズに太陽光が入ると不具合が出るというのでハレ切りは必須らしいんです。
無ければ作ろうということで、今回作り始めました。まだ完成していませんが、途中経過を公開しましょう。

本物の写真を参考に、ホームセンターでアルミの角パイプを買ってきました。

1.2*12*12アルミ角パイプ

子供が中学で使っていた(技術の授業で作ったのかも)文鎮がパイプの内寸にちょうど合いました。

子供の文鎮

挿入部の材料は余っていたアルミ板です。こういう端材はとっておくといつか役に立ちます。
切って穴加工して削ってこんな具合に仕上げました。

2tアルミ板

これは加工途中です。文鎮は20mmでカット。

主なパーツ

次に穴加工です。アルミは柔らかくて加工しやすいかというと逆で穴あけが意外にやっかいでバリが出たり位置がずれたりします。ドリルがよく切れればいいんですが研ぐのが苦手なものですから。

主な穴加工完了

仮に組み立ててカメラに挿入したらガタがありました。想定した通りです。いろいろ考えた末、0.5mmのアルミ板を当てることにしました。M2のタップを立てて皿ビスで固定します。

仮組み立て

これでしっくりいい感じで挿入できるようになりました。アルミは弾性が弱いので間に弾力のある材料を点付けしようかと考えたのですが不要でした。

挿入部完成

カメラに挿入するとこんな感じです。

もっともらしく装着

今回はここまでです。先端は切りっぱなしで、肝心のフードはまだ案が決まっていません。手っ取り早いのはアルミ板をコの字に曲げてネジ止めかな。
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Arriflex16ST バッテリーユニット新作

2018-08-06 15:19:49 | Weblog
Arriの電源に、sonyのNP-F930が使えることを確認したのでこれを収納するボックスを作りました。
箱の材料はダイソーにあった木の小箱。これならバッテリーとXLR4Pコネクタがうまく収まりそうです。

毎度困ったときのダイソー。

小物なんかを入れる箱

最初、この箱のままで作ろうとしたんですがフタの深さが無駄なスペースなので同じくダイソーにあった厚み8mmの版木で作り変えました。
他に必要な部品はホームセンターです。


足割リベットと圧着端子

足割リベットが今回のキモ。テストのときは真鍮の釘を使いましたがそれではあんまりなのでいろいろ物色とテストの結果です。
3mmのリベットの股間にゴム板を入れて、バッテリーの端子(雌)に挿入したとき適度な接触圧となるようにしました。(卑猥なことを連想します)
さらに圧着端子を半田付けしておきます。

加工完了

配線コードを圧着します。このあたりは元技術屋なのでいい加減な処理はしません。

端末処理完了

バッテリーに挿入するとこんな具合です。見た目にもスマートでしょ。

接触面積は十分

コネクタに結線して完成。
実際はバッテリーが内部で踊らないようにボックス側を追加工しました。塗装は毎度おなじみセリアの水性塗料です。

完成

ふたを閉じるとこんな具合。以前作ったBP-90仕様と比べると体積比で1/4と大幅な小型化です。

タバコの箱は大きさの比較用

カメラにつないでテスト。快調です。なお、パワーケーブルはコネクタも含めて自作したものです。

24コマで駆動中

この件は完了ではなくて、次の作業があります。
Arriflex 16STは400ftマガジンも使えます。まだ私の手元にはありませんがいずれ手に入れたあかつきには自作のパワーケーブルでは不具合がありそうなんです。カメラ本体の年式にもよるらしいのですが、400ftマガジンにはマイナス電極のジャックが付いた物があって、その場合はパワーケーブル側にそれ用のリード線が出ている物が必要。どうもマガジンを装着しただけではマイナス側の導通が不完全なのでリード線で別途接続するようになっているらしいんです。ということで、マイナスのリード線ありのコネクタを作ろうと考えています。実はすでに途中まで製作しているのですが完成したらまた公開しましょう。
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