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夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

木工作業の途中で届いた8㍉カメラ

2025-07-13 15:06:29 | Weblog

シネカメラの展示棚に並べるシングル8カメラを置くサポートを作っています。

その途中で荷物が届きました。

ワクワクしながら梱包を開くと

FUJICA  Songle-8 C100 です。外観は程度良好。1970年発売ですから50年以上昔のカメラです。

前回の大阪万博を狙って発売したという説があります。

動作補償はありません。

フィルムケースを開いたらなんとフィルムが入っていました。未使用か撮影済みかは不明。

内臓の単3電池は

腐っていました。当然でしょう。

電池の受け側を接点復活剤と綿棒でお掃除。

水銀電池はたぶん終わっているでしょう。

手持ちの電池を入れてシャッターボタンを押してみました。動いた!

このカメラはシングル8シリーズでどうしても欲しかったんです。

レンズはズームではなく固定焦点で撮影コマ数は18コマのみという割り切った構成で好感が持てます。

清掃を兼ねてひととおり確認しましたがファインダーはクリアで傷はありません。

FUJICA Sungle8 シリーズの末弟として棚に並べます。

このシリーズは C100  P300  Z400  Z600 Z700  Z800 が集まりました。

他に Z450 もありますが整備しないと動きません。でも今は直している暇がありません。

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長野電鉄木島線開業100年の記念日に

2025-07-12 14:50:21 | Weblog

1925年大正14年7月12日、信州北部の信州中野駅~飯山町の木島駅間に長野電鉄木島線が開業。

あれから100年の歳月が流れ、今日がその日。

東京でラジオの本放送が始まり、信州の片隅で鉄道が走り始めた新しい時代の到来です。

私は子供の頃、両親と弟の4人家族で何度か乗ったことがあります。

木島線は2002年4月1日廃止されましたがそれも23年前の出来事。

その前年春、廃止の一報に幼い頃の記憶が蘇ってなんとも言えない感覚でした。

当時の私は現役の工場労働者でしたがその工場が閉鎖になりそうな状況。

社会は新世紀を迎えたというのに平成不況の真っ只中。そこに我が身の運命が重なって見えたのです。

これは映像で残す必要があると、勝手な義務感が生まれました。

「撮るなら今しかない」。

マスコミも含めて廃止真近になれば有象無象が押し寄せるのは間違いありません。

こちらは廃止までの1年、今までと何も変わらない「電車のある風景」を淡々と記録しようと考えました。

赤岩駅の桜が満開になるのを待って私の長い旅は発車。

幸い当時の私は2交代勤務で時間はいくらでもとれる状況でした。

こうして始まった旅はラストランの日まで続き、その映像素材は作品としてまとめ「信州中野発木島行」としてDVD化。

これは販売にこぎつけて二桁が売れてメディアにも取り上げられました。

 これで旅は終わったはずでしたが事態は急変。

木島線廃止の際、須坂~屋代間の屋代線は通勤通学者のために継続するという話が一変、

木島線廃止の10年後2012年の4月1日に屋代線が廃止される事が決定したんです。

私の旅は続くことになりました。屋代線も廃止までの1年を記録することに。

この時点で私はリストラという名の人員整理の対象で多くの仲間たちと共に別の道へ進んでいました。

撮影は屋代線沿線に留まらず木島線も含めた加東線と長野電鉄の由来の地を訪れ、関連する鉄道に及びました。

そして完成したのが「線路端の猫戯子(せんろばたのネコジャラシ)」。

 「ネコジャラシ」は木島線沿線の線路脇のどこにも生えていた雑草で、そこに我が身を見たからです。

全後編合わせて5時間以上に及ぶ映像による長編叙事詩です。

この作品は自分の持てる力のすべてをそそぎました。

何より自分にとって記念すべき日にあたり、あの大仕事について一区切りとしたくてこの記事を書きました。

 線路端の猫戯子 前編

 線路端の猫戯子 後編

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紫陽花とタチアオイ

2025-07-10 16:24:01 | Weblog

紫陽花は自宅にも大きく育ったガクアジサイがあって今が花の盛りです。

それはそれとして、別件で出掛けた帰りに通った地元飯綱町の霊仙寺湖で見事な紫陽花に遭遇しました。

その際はカメラを持っていかなかったので歓声をあげて車の窓越しに見ただけ。

多くのカメラマンが三脚を構えていました。

帰宅後、EOS20Dを持って改めて行ってパチパチと。

まずは全景を抑えておきます。土手の左が霊仙寺湖です。

基本的に花の色は青ですがこれは咲きはじめでしょうか。

朝とは微妙に色あいが違っていましたが涼しそうな色です。

夏の光を考えて色々な方向から。

これも面白い色です。

茂みの中に入ってみました。

奥に芝生の広場があって小粋なあずまやが決まっていました。

知っていれば朝早く訪れたんですがまあまあ間に合いました。

私の感性ではこんなカットがピッタリ。

帰りはもちろん違う所を回ってみました。

そこで見たのがこの風景です。純白のタチアオイが決まっています。

望遠で引っ張って「これは写真じゃなく絵の世界だ」。

水彩画の素材にピッタリ。

隣りの奥行きのある田んぼも。穏やかな北の風で”風の足跡”

3年前の夏、母が亡くなる直前にもこの風景を撮ったことを思い出しました。

あのとき、母も私の目を通して見ていたに違いありません。

午後は自宅上空にこんな雲が現れて雷雨の予報でしたが戸隠方面で降っただけで陽射しが戻りました。

8㍉カメラの展示ラック作りは少しずつ進んでいます。

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カメラ展示ラック作りは続きます

2025-07-08 15:41:11 | Weblog

工房のコレクションは多彩ですが今取り組んでいる展示ラックは8㍉カメラ専用です。

4段のうち上2段はレギュラー8、その下はシングル8、一番下はスーパー8。

スーパー8はここです。

棚板はアカシア集成材、その上に乗せたのは杉の板ですが柿渋と亜麻仁油で同系統の色になりました。

コレクションは今後増えても減ることはないので予備スペースも考えてあります。

三脚穴を利用して別の板に位置決めのダボを設置してあります。

シングル8はこれから取り掛かりますがグリップ固定のカメラはダボでは不安なので別途考えないと。

午前中に杉の板を追加で買ってきました。20x100x910mm ですが毎度の柿渋を重ね塗り。

シングル8カメラの棚に使います。

自家製柿渋は利用価値がありますねえ。

テーブルの上にあるのは家庭菜園で今日収穫したジャガイモ。メイクイーンです。

先日採ってきたドクダミも毎日乾かしています。

板を買いに行ったのはついでで、本命はこっち。毎度のハードオフです。

KODAC の超古いブローニー版カメラで、調べたら1929年頃の物。

シャッターは切れました。絞りも大丈夫そうです。ただし、蛇腹が硬くて引き出せません。

これは暇をみてなんとかしましょう。

¥2,200なら買い得だと思います。

これはきれいに仕上げた木製ケースに収めた LeicaⅢa と Rolleicord に仲間入りです。

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タチアオイと合歓の季節

2025-07-06 15:57:50 | Weblog

地元を回ってみたら田んぼの脇の道の一角でタチアオイが見事に咲いていました。

田んぼの横でも。タチアオイがてっぺんまで咲くと梅雨が明けるといいます。

白い花が他の色の花を引き立てていました。

夏の到来ですねえ。

ついでに土蔵も一枚。

一時曇った空が午後は晴れてきたのであそこへ。中野市の某所、丘の上の畑です。

つい先日訪れたときは何も生えていなかった畑です。

ヒメジョオンでしょうか。夏を象徴する花です。

標高500m前後の丘ですが風通しの悪い所は暑い!

今日も目的はこの木です。やはり合歓でした。

緩い北風が吹いてきて町場よりは涼しく感じます。花は見頃、かな。

合歓の大木の向こう側へ。夏空を背景に風になびく葉と花の色合いが最高!

合歓の木の下でしばし過ごして夏の始まりを堪能しました。

来週はこのブログの引越しの準備やら何やらで忙しくなりそうです。

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クラシックカメラの保管庫が完成しました

2025-07-04 15:14:04 | Weblog

須坂の空き家になっている実家にヴィンテージカメラを展示する準備です。

レギュラー8/シングル9/スーパー8を並べる棚は準備出来ています。

銀塩カメラを載せる棚もうってつけのカラーボックスのしっかりした作りの物を確保。

そこには Nikon F シリーズ/OLYMPUS PEN シリーズ/コニカ現場監督2台/ZENZA BRONICA S3 等を並べます。

今回用意したのはその棚の中に特別待遇で置く Leica Ⅲa と Rolleicord のケース。

こんなときはセリアが便利です。こんなクラシックな金具を買ってきました。

ついでに焼き杉の板も。これは別の目的に使えるかもしれないので確保。

先日オフハウスで買ってきた木製のケース。器用な人が作ったらしく、ハンドメイドの味があります。

脚がガタついていたので手直しして例によって自家製柿渋を何度も塗りいい色になりました。

でも扉のツマミとロックが野暮ったいのでツマミは取って穴を木工ボンドで埋めました。

セリアの金具をこんな具合に取り付けようというんです。

外の明るい所で慎重に位置を決めて取り付けました。渋い!

もちろん中も柿渋を塗ってあります。

棚の一番下に置いてみました。考えていたイメージ通りです。右に置いてあるのは Canon DS8 。

次はシネカメラの Bell&Howell 3兄弟をどう並べるか。

レギュラー8の 134 /16㍉の 70DR /35㍉の Eyemo を並べたら壮観でしょうね。

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猛暑の中、あの丘へ

2025-07-01 18:50:32 | Weblog

あれもやろう、これもやらなくちゃと手を広げ過ぎです。

その合い間に先日来すっかり気に入ったあの丘へ行ってみました。中野市の某所です。

そろそろあの合歓の木の花が咲き始めているかも知れないと期待。

先月とは畑の様子がすっかり変わっていました。こういう風景が大好物なんです。

畑の隣りのあの木は何でしょう。小さな花が一杯に咲いています。地面に花びらが一面に落ちていました。

蜂が群れて蜜を吸っていました。ミツバチのようですが写真を撮る私には関心がないようです。

隣りでは桑の実が成っていました。

二つ三つつまんでいただきました。

狭い農道の反対側は耕作を放棄した田んぼです。

これが今日の目的なんです。合歓の木ですぞ。

前回訪れた時より葉が元気に育っていました。

ほら、ツボミが大きくなっています。丘の下では一部咲いていますがこれも近いうちに咲きそう。

帰り道で振り返ると高低差のある三次元空間。上の段はりんご畑です。

もっと写真を撮りたかったんですが CF が一杯。

でもいい気分転換になりました。

帰りは中野市のホームセンターに寄って、仕掛かりのあれに使えそうなシナカットベニア板の端材を買ってきました。

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色々やる合い間に季節の花を見てきました

2025-06-26 20:27:19 | Weblog

あれこれ仕掛かっていてそれなりに忙しい毎日です。

そんな中で今日は季節の花を見てきました。

最初に車を停めたのは或る牧場の草原です。大好きな黒姫山は雲に隠れていました。

確かあそこにタチアオイがあったはずです。ありました。

毎年見事に咲きます。

梅雨空で曇って光が回りこんでいました。

目いっぱい寄ってみました。なんという色彩でしょう。

隣りのグループです。

これも見事です。

純白が好きなんですがこれもいいじゃないですか。もっと黄色いのは自宅にもあります。

脇道を上ると畑の向こうにサイロと背景に初夏の山。

これ、最初は麦かと思いましたが何でしょう。

帰りにあそこに寄ってみました。ハグロトンボの群生する川です。いました!

写真を拡大すると

足元の草の穂に止まりました。

あたりを見回すと、これは雌でしょうか。

EOS20D のレンズは 18-55mm なのでこういう場合は不利です。写真を拡大。

毎年ハグロトンボは見に行きますが6月に見たのは初めての気がしますが記憶が曖昧です。

来年の今頃も同じことをするんでしょうか。

そういえば子供たちが小さい頃は毎年七夕の頃に蛍を見に行ったものです。

何箇所か蛍が群れていましたがその後何処もすっかり様子が変わってしまいました。

今でも生息しているといいんですが。

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D マウントレンズの固着をなんとか

2025-06-22 11:19:28 | Weblog

Sun TEREPHOTO F:1.9 1 1/2" という昔の8㍉カメラ用 D マウントレンズです。

格安で手に入れましたが残念ながらというか、当たり前のようにヘリコイドとアイリスが固着しています。

代わりのレンズを手に入れて当面は困らないんですがなんとかならないかと思案中です。

マウント部を極小のビス3本を緩めて外しました。

素材は真鍮でしょうか、錆が出てこんな状態。ヘリコイドは完全に固着してます。

禁じ手の CRC556 の出番です。困った時の救世主だけど誰も推奨しません。

レンズに掛からないようにティッシュを当ててヘリコイド部に微量染み込ませました。

見ていると 556 が隙間に滲み込んでいきます。カラカラに乾いているみたいです。

このまま放置して様子を見ることにしましょう。ビスは調整リング側の物も含めて6本袋に入れておきます。

何日か後に結果が、出るといいんですが。

これでヘリコイドが動いたら次はアイリスリングです。更に困難でしょうね。

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地元に近い或る丘の優美な空間

2025-06-21 19:50:21 | Weblog

数年前から秘かに計画している映像作品の撮影はこの暑さでは後期高齢者には無理です。

本来なら今が太陽の位置と影の関係が最高なんですが。

まあそれはそれ、暑さが収まったら実行するとして、今日は毎年恒例のドクダミ採りを兼ねて地元に近いあの丘へ。

山道の入り口で振り返るとこんな風景です。

もう少し山に入ると

山間地の田植えを終えて一段落した田んぼ。

狭い道の脇でホタルブクロがさり気なく咲いていました。

この斜面一帯にドクダミが花をつけていました。

曲がった道を奥へ進みます。

鬱蒼とした杉林の下はここも一面のドクダミです。

丘の上の広い空間に出る前、こんな風景が大好きです。

丁寧に耕された広い畑は何を作るんでしょう。

脇道を見ると、これは合歓の木でしょうか。先月は葉が無くて裸だったんですが。

丘の下のグラウンドから野球の試合でしょうか、賑やかな声が聞こえていました。

先月20日に訪れた時はこんな状態でした。

この丘でひと時を過ごして帰りは違う未舗装の狭い道へ。

現実離れした風景が待っていました。こういう立体空間が大好きです。

初めての道を進んで舗装路へ。

ここは通ったことがないと思いましたが冷静に見ると何度も通った道でした。

そうとわかれば今来た道を戻ります。風景って、見る方向によって感じが全く違います。

途中、道端の花を見つけて一服。

野生の花って、実にいいものです。

ドクダミは十分採れました。

帰ってから庭のテーブルに広げて乾燥させます。完全に乾くのは秋です。

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