夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

新作動画をYouTubeにアップ

2020-09-20 07:49:41 | Weblog
今の私が持つありったけの感性を引き出した映像作品の新作が完成しました。

画像をクリックするとYouTubeで再生

モチーフは三十年前に訪れた戸隠の畑です。戸隠山を望む山間のありきたりの畑ですが、41歳の私が偶然見つけ惹かれた初秋のそれはまさに自身の内面を象徴する心象風景そのもの。
曖昧な記憶を頼りについに辿り着いた畑は昔とは様変わりしていましたが、あの日の栗の木は私を待っていてくれました。
三十年という歳月は私にはあっという間ですが決して短くはありません。
古いビデオテープを再生しているとあの日の感覚が昨日のように蘇って映像の中に迷い込みそうになりますが、時間は冷酷無情です。

自分で作った作品ですが、観ていて我に返りました。
あの日の自分は、まだ可能性を信じていた自分は、何処へ行ったんだろう。
あれが三十年前なら今から三十年後って。
七十一歳の私が三十年後に再びあそこへ戻ることは、恐らくあり得ないでしょう。

YouTube で動画を見る場合、ほとんどの人は冒頭の数秒で興味がないと先は見ない傾向があります。
今回の作品はそういう見方をする人には勧めません。
見るのではなく観ようとする人限定の作品です。
観ようとしなければ何も見えてこない、退屈な作品でしかありません。

こんな一見吹けば飛ぶような作品ですが、今は作り上げて公開した満足感でこの blog を書きながら一服。
今は9月19日夜。外で秋祭りの花火が打ち上げられています。
(飼い猫二匹が花火の音に怯えているのは余談)
コメント
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