夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

21年に渡る長い旅の終着駅

2022-03-31 10:47:48 | Weblog
このところ Premiere 6.5 の調子が変で書き出しをするとオーディオなしのファイルになります。
書き出しの設定をいろいろ試しましたがうまくいかないし更に調子が悪くなるので Premiere をクリーンインストールすることに。
つい最近もやったんですが。


でも問題は解決しませんでした。
どうも Premiere にひも付けしてある Canopus DV コーデックが壊れたみたいです。
コーデックを更新したいところですが Premiere を再度インストールする必要があるので後日にします。
手こずったエンドロールはなんとか書き出しに成功したので新規プロジェクトで各シーケンスを並べて
前/後編を作成。
今度の書き出し設定は MP4 エンコードを考えて汎用性のある Microsoft DV コーデックです。




書き出し開始。


この設定で前編、後編の書き出しはそれぞれ 3時間弱かかりましたが成功。非力な Pentium 搭載 XP のワークステーションですから。

エンコードは Xeon CPU のワークステーションでやりたいので完成データをコピー。
大切なデータなので必ずダブルで保存の意味もあります。


これに先立って朝、「あれっ」。
北信濃の千曲川右岸一帯から見える通称「北信五岳」の紹介で、飯縄山の字幕を「飯綱」にしたけど


変更しないとまずいかな?
地図を確認すると「飯縄山」です。読みはどちらも「いいづなやま」ですが。

昭文社 ライトマップル

Wikipedia で確認しました。

二通りの表記があるようで、このままで良さそうです。
私は飯綱町在住ですがこちらでは一般的に飯綱山で通っていますし峰続きの霊仙寺山(れいせんじやま)の方が親しみがあるようです。

そうこうしているうちに後編のコピーも終わります。


コピー完了。


では、では、shotcut でエンコードに挑戦です。
うまくいくかな?
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ビデオ編集は最後で手こずる 明日は間に合わない!

2022-03-30 08:44:53 | Weblog
ついに最後のシーケンスの編集が終わって書き出したら出来たファイルが変です。
オーディオのない映像になっちゃいました。
今まで通りにやったんですが。


書き出したファイルを Premiere の新規プロジェクトで読み込むと、タイムラインオーディオにデータが無い!


何度やりやり直してもダメ。


これは海水浴場で撮影したカットを加工して作成した部分です。(彼女の名誉のため)

どうしてもオーディオが無効です。

ここは冷静に考えて


書き出しの設定をいじってみました。



でも他のプロジェクトを確認したらどれも同じ設定でした。

ラストのエンドロールから書き出したデータが悪さをしているんじゃないかと考えました。

エンドロールの前のカットまでをワークエリアに設定して書き出してみました。

成功! エンドロールが原因でした。
新しいプロジェクトで書き出したファイルを確認すると

オーディオもあります。

結論はまだですが、最後のシーケンスにエンドロールのプロジェクトを改めて構成してみます。
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Arriflex16ST アイカップ交換 そして

2022-03-29 11:22:35 | Weblog
いつか使うつもりの Arriflex 16ST ですが、古い物はどれもアイカップの材質が悪くてボロボロになっているようです。
私のもひどい状態でいつか手に入れて交換しようと考えていましたが、今回ヤフオクで見つけて手に入れることができました。


純正ではありませんが材質はこの方がはるかに良好です。


届く前にここまで分解しておきました。


これが今までの物。耳の部分があまりにもひどかったので切り取ってそれらしくしていましたが
これじゃあねえ。


交換は簡単です。
これですっきりしました。


いいですねえ。

ちなみにこのアイカップは Canon スクーピックと共通です。
Jr の DS8 はスクーピックがベースですがアイカップは形状が違います。

長編映像詩「線路端の猫戯子」ですが、昨日はエンドロールの仕上げでうっかりミスがありました。
字幕は「シネマフォント」を使っていたはずなのにフリーの「しねきゃぷしょん」になっていたんです。


慌てて他のプロジェクトを確認! こりゃあ字幕を全部やり直しかと思いましたが大丈夫でした。
エンドロールの字幕を作成するときベースにしたデータが偶然古いフォントだったんです。
シネマフォントに変更して解決。

追加で机の上を2カット。全体と12冊目のノートのアップ。

水飲み鳥がなかなか水を飲みに行かないので観る人をじりじりさせる計算。
ノートの上に置いてあるのは自作の真鍮製メビウスの輪です。

おっと、忘れていました。
昨日窓の外にヘリコプターが飛んでコンデジ DSC-P10 で音を録るのに成功したんでした。
あれもあそこに使わなきゃ。


マウスをクリックする音は素材集では面白くないので自前で作成することにしました。

動画撮影機能で撮りました。ピンボケですがクリック音はきれいに入っていたぞ。
ワークステーションのファンの音は効果的なので敢えてそのままです。

エンドロールはシナリオを書きましたが書いた本人が勝手に盛り上がって酔っていたので大幅にカット。
最後は観る側に投げる構成にしました。
それも紙に書いたから出来ることです。
作業を続けます。
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昨日、午後の晴れ間にエンドロールの撮影

2022-03-28 08:08:43 | Weblog
待った甲斐がありました。
昨日は午後になって天気予報通り青空、さっそく HVR-Z5J とビデオ三脚を持って町内の丘へ。
丘の上の群生している福寿草は最高の状態でした。
狙ったわけじゃありませんがお願いしたように蜂が蜜を求めて現れました。


続いて町を見下ろすあの場所へ。
ここは昭和30年公開の映画 木下恵介監督の「野菊の如き君なりき」のロケで使われた所です。
それを知ったのは最近のこと。
今の世界情勢とは全く無縁の田舎の早春の風景です。

春の空からカメラをゆっくり下げて三国山脈の残雪の山並みが見えてきて更に下げると遠い田舎の家並みと雪解けの田んぼ。
つい先日まで白一色でした。
この作品の骨格、長野電鉄木島線の沿線でアクセントの高社山も画面左に入れ込んであります。

次にあちらこちらを回って歩く自分の足元を1カット。立ち止まります。


作品の終わり近く、昭和50年に8ミリで撮影したカットの前に挿入。


「彼」は待っていてくれた。

47年前の自分との再会です。

いよいよエンドロールの決めにかかりましょう。
この翻訳は何度試したことか。


Bruno の「あの桜はまた咲くのだろうか」を受けて Juriette の声。

思慮の深い人、浅い人、受け手それぞれで解釈は様々でしょうが、観る側の自分自身を反映させる作りにしました。

これがラストカットです。


エンドロールのベースは出来ています。
仕上げにかかりましょう。
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エンドロールを作る

2022-03-27 10:13:55 | Weblog
いよいよ長編映像詩制作は最後の段階です。
エンドロールのコンテを書いて進めていきます。


エンドロールのトップはこれ。今まで思いついたことを書き留めてきた12冊のノートです。


夕べのうちに撮ったマウスを操作する自分の手元。


Windows XP のデスクトップ。タスクバーのショートカットをクリックすると


仕掛かりの Premiere が開きます。
今まではこれがラストカットでした。


この後に今日にも追加撮影する「今」の見た目には平和な田舎の早春の風景を挟みます。

次のカットは21年前の長野電鉄赤岩駅。
満開の桜の下、銀色の下り電車がやってきます。


ここでインサート。 Bruno 登場。


電車がゆっくりホームに近付いてきます。
この映像を背景に Bruno の語りと字幕が重なります。


最後にあの時の満開の桜。
ここに Juliette のメッセージをかぶせてエンドマーク。


窓から見る空はまだ厚い雲に覆われて遠い山並みは新雪。
午後は予報では晴れ。カメラの準備は済みました。


「今」を撮るなら厚い雲の下の田舎の風景を俯瞰したほうがいいのか、咲き乱れる福寿草の丘がいいのか、迷うところです。
もう少し空模様を待ってみます。
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エンドロールは画龍点睛となるか

2022-03-26 11:26:11 | Weblog
編集でどうしても画面そのものを動画でキャプチャする必要があって、「カハマルカの瞳」を見つけて使ってみました。


最初操作にまごつきましたが成功。昔、似たソフトを使ったときはパタパタアニメ状態でしたがこれは使えます。
Premiere のモニター画面は真っ黒ですがそこはなんとかします。
Windows XP の初期画面から Premiere 6.5 を開くところまでの動画ができたので AfterEffects に置いて


前のカットを編集している画面を "PrintScreen" で取り込んだ静止画につなぎます。
PrintScreen もモニター画面を含めてキャプチャするのは未だに手順がわからなくて成功したときの手順を記録すればいいんですが「面倒臭い」。

背景に黒 (16.16.16) を置いて、先程の動画はレベルを 16-235 に調整してあります。

Bruno が振り向いてひと言。その後の21年前の赤岩駅のカットとの間に今の北信濃の映像を挿入する段取りです。


外は厚い曇で時折り強風ですが、明日は晴れそうなので一面の福寿草が撮れそうです。
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追加撮影で失敗、他にもトラブル発生

2022-03-25 20:43:46 | Weblog
朝、町内の某所で満開の福寿草の群生を見つけました。
自宅から車で数分、昔お宮があったという小さな丘で、前から考えていた土手はどうも背景が決まらないので上に登ったら一面花盛り。

さっそく最終仕上げに掛かっている映像作品のラストカットを撮ろうじゃないか。さて、カメラは何を使おうか。
民生用3CCDからベーカムまで選り取りみどりですが、臨場感を出したいのでPanasioic NV-GS70 に決めました。


現地であれこれ考えて数カット撮りましたがカメラの調子が何か変。
帰ってから確認したら全く録画されていませんでした! 業務用や放送用カメラではこんな失敗はあり得ないのに。
再生は Sony HVR-M15J を使いましたがこれも変です。他の録画済みテープを入れてもモニターに映像が出ません。


ワークステーションの DVRex M1 に DV で入れて S 出力をカラーモニターに出しているんですが全く映りません。


こりゃもしかするとこれかな?

HVR-M15J の DV 端子の接触不良でした。
これは中古で購入したときすでに接触が悪くて自分でソケットを工面して交換したんですが、4pin DV(IEEE1394) はあまりにもチャチでトラブルの元です。

ケーブルを何回か差し替えたら Rex Video で正常に映像が出ましたが、別途対策が必要です。


本題の福寿草撮影は空模様と相談して出直しです。
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のんびりお湯につかってたら湯船からヒントが浮かんだ!

2022-03-24 14:23:29 | Weblog
「たまには温泉でゆっくり」なんて柄じゃありませんが、町の入浴施設の割引券が今月で期限切れなので行ってきました。


朝一の一番風呂です。
大湯につかったりサウナで汗を出したり露天風呂で足を伸ばしていたら映像詩に関してヒントが浮かびました。
「そうしよう」

それに先立って久しぶりに隣町でウォーキングを。まだ風が冷たいので半周ですが。


入浴施設「天狗の館」は十時開館なので黒姫山麓に足を伸ばしてきましたが道路の脇はまだこんな残雪。


入浴でさっぱりしたところで町内のあの土手の福寿草の様子を見てきました。

間もなくこの土手一面に今日はつぼみの福寿草が開きます。

追加撮影するならこの位置、このアングルでしょう。


作品のエンドロールの頭は咲き乱れる2022年春の福寿草で決まり。
2022年に撮影することに意味があります。
現状の背景映像はこれですが差し替えです。


最後のコメントも決まりました。

昨日決めたラストカット前のコメント「あの時の桜は、また咲くのだろうか」を受けてこの先を考えるひと言です。

映像はこれが一番ふさわしいでしょう。2001年4月、赤岩駅の満開の桜です。


帰宅した直後、自衛隊の大型ヘリコプターの音。住宅密集地なので姿は見えませんが急いで手元の Cybershot の動画撮影機能で録画。

音が録れました。
これは使えますが押さえとして保存して引き続きもっと条件のいいチャンスを狙います。

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暫定エンドロールを作る

2022-03-23 10:21:38 | Weblog
長編作品のエンドロールに掛かっていますが、世界の状況は刻一刻変わりつつあってこの先どうなるか、全くわからなくなりました。
公開を予定している3月末にはどうなっているか、とりあえず今日の段階、といっても夕方のゼレンスキー大統領の演説で状況でどんな結果になるかわからないので午前中の時点で構成するしかありません。

今までの構成ではこれがエンドカットでした。


続いてこれ。長野電鉄木島線と屋代線廃止と北陸新幹線長野金沢間開業の関係を痛烈に皮肉っています。
この編集画面自体を書き出して、


暫定エンドロールを新規プロジェクトで作り始めました。
頭に編集画面を入れて、


続いて Bruno 再登場です。後姿から降り向きます。

ここでひとこと。セリフはこれから考えます。

振り出しに戻って2001年春に撮影開始した赤岩駅。


これは暫定で、本当のラストカットは何を使うか、何を語るか、ありったけの感性を動員して絞り出します。


思えばこの作品の撮影を開始した2001年はあの9.11の年。あれから21年、この間世界で様々な災害と事件事故がありました。
作品作りの最後、この長い旅の終わりにこんな状況が待っているとは。

一服して一旦頭を冷やしましょう。
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そろそろ落款を押そうかな

2022-03-22 11:41:49 | Weblog
長野電鉄木島線廃止の1年前、赤岩駅の桜が満開になったのを確認してカメラを回し始めたのは今世紀初めの2001年春。
あれから21年、作品としての完成間近。長い旅は終わろうとしていますが、最後にこの世界的緊急事態と自身の旅の終わりが重なるとは。
社会の変化は徐々にではなく個々の変化は突然だというのが私の持論ですが当たってしまいました。作品の中でも語っていますが世界の状況は昨日の続きが今日ではないし明日は今日の続きではありません。

締めくくりは北陸新幹線の長野金沢間営業開始の日、中野市のトンネルを出て高社山に向かうE7のカットの後ろにテキストで「やがて、/新幹線にも/廃止の日が来る」でエンドマークにする予定でしたが急遽もう1カット追加してみようとあれこれ試しているところです。
手始めにこれを書いて翻訳。


読み上げサイトで音声化。


下地の映像はこれがいいかな。年表を使おうか迷っていますが実写でやってみましょう。
2001年に撮影した赤岩駅で、今まで使っていなかったカットです。― まるで昨日のことのように感覚が蘇ります


うまくまとまりません。
文面を書き換えます。


フランス語はまるで知識がありませんがDeepL翻訳で辻褄が合うように試行錯誤です。
Brunoの声で読み上げます。


Audacityで録音開始。


まだ納得がいきません。


個人作業なのでディレクター兼編集担当、時にはSEと一人何役もこなします。詩人にも変身します。

うーん、頭の中で何人もが議論百出状態になってきたので一服。
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