夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

次回の映像作品のための準備だけど

2020-09-15 15:06:29 | Weblog
近いうちに実験的な映像作品を作ろうとしていますがここでもトラブル発生。まあ世の中うまくいかないから面白いというのが私の持論なので驚きもしません。
かつてBGVを作るために撮影した膨大なテープから30年前に戸隠で撮った EDBeta テープの確認とキャプチャ。当時最新鋭の EDV-9000 は今も快調、民生用とは思えない画質を維持しています。


これが30年前戸隠の風景を撮ったテープです。今度の作品はこれがモチーフ。これをベースにベーカムで追加撮影して作り上げるんです。


使い慣れた XP 上の RexVieo でキャプチャ。ところが途中で音声の様子が変なことに気がつきました。Rch のレベルが低いようです。ステレオなので L/R 同じレベルでないのは当然ですがそれにしても変です。

原因はオーディオコードの RCA プラグと EDV-9000 側ジャックとの接触不良でした。
キャプチャを中止してさっそく接点復活剤と綿棒でクリーニング。直接スプレーはしません。この復活剤で SD カードの外装が溶けた苦い経験があります。


EDV-9000 の端子部です。


こちらはワークステーションに内蔵させた DVRex 。これは金メッキなので心配ありませんが念のためクリーニング。


綿棒はこの通り。


結果は良好。 Rch は正常になりました。


ここでは L/R 同レベルですが、風の音、虫の声はきれいに分離しています。


次の問題は本番のキャプチャを2台のワークステーションのどちらを使うか。古い方は XP / Premiere6.5。新しい方は 7 / PremierePro2.0。
XP 機は20年来使ってきた Canopus DVRex 搭載で、キャプチャは安定性抜群の RexVideo 。これは一度もトラブルを起したことがありません。 Premiere6.5 はCanopus のDV コーデックも受け付けます。が、PremierePro2.0 は Canopus DVコーデックって使えるのかな?
Windows7 機は PremierePro2.0 のキャプチャ機能がイマイチでどうしても好きになれません。ソフト自体も、 6.5 のように直感的に編集作業が進められません。「慣れれば」じゃ困るんです。これは慣れるしかありませんが。

当工房ではベーカムも扱いますが、編集ラックにセットしてあるのは Windows7 のワークステーションで、BVW-70 から Canopus ADVC-500 にコンポーネントで入れて DV に変換、IEEE1394 で PremierePro2.0 に取り込むシステムにしてあります。


ベーカム素材に関してはこれで問題ないんですが、S VIDEO 信号はつないだかどうか忘れてしまいました。 ADVC-500 はコンポーネントの他にコンポジットと S VIDEO にも対応します。裏の S 端子をこれから確認してみます。
もし S が空いていれば長い S コードとオーディオコードを EDV-9000 につなげばコーデックの問題も含めて解決です。でも部屋が狭いのでラックを引き出すのは大仕事。

そうこうしているうちにヤフオクで手配した8㍉のスプライシングテープが届きました。
手持ちのテープだけじゃフィルムのメンテナンスに足りなくなりそうでこれでひと安心。昔は町の写真屋さんに当たり前に置いてあったんですがねえ。


Jr の柱時計は完全復活です。元気に動いていますよ。


一服したら元気回復、ラックを引き出しました。100Kg以上ありますがキャスターを付けてあるから意外に簡単。
ADVC-500 の裏面を見ると

S IN が何も繋がっていません。AUDIO は繋がってるぞ。

長尺のSコードを繋ぎました。


ADVC-500 をON 。MODE,VIDEO IN,AUDIO IN,その他をセット。


PremierePro2.0 を開いてキャプチャウインドウを確認。


いいじゃないですか。問題なしです。
ベーカムも EDBeta もこちらのワークステーションで扱えるようになりました。

外部に繋いだ20インチの液晶テレビでしばしこのテープの映像を見ています。
30年前の9月、台風一過の残暑のモロコシ畑。畑の間の砂利道。モロコシの葉が風に揺れる音。虫の声。見ているうちに意識があの日に戻ります。
コメント
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