裏ユキヒロック

ロックとバイクとラーメンが大好きだ。

「ネオテニー(幼形成熟)・ジャパン」 高橋コレクション

2009年09月07日 | ひとりごと・日記
バイク乗りの友人達を誘って、
新潟近代美術館(長岡市)にバイクで行ってきました。

9月10日まで開催中の企画展

「ネオテニー・ジャパン」 高橋コレクション

お目当ては、奈良美智、鴻池朋子、束芋・・村上隆・・。

行ってみて、惹き付けられたのは、
会田誠(新潟出身)のオオサンショウウオと幼女の
絵が良かったです。(実物は畳2枚か3枚分くらいの大作)


他の主な出品作家
加藤泉、須田悦弘、、名和晃平、町田久美、
丸山直文(新潟出身)、山口晃

日本のサブカルチャー(カウンターカルチャー)が、
実は世界で最先端の現代アートだった!

的な・・・ことを2000年代に入って、
世界中に胸を張って言い出した世代が、
村上隆を中心とする「スーパー・フラット」などと
言われる作品、作家群

ポップな分、メディアや雑誌などで見る機会は多いですが、
「本物」をこんなにじっくりと観る機会に
恵まれたのは嬉しい。

NHKの「日曜美術館」や、「トップランナー」をよく観てるので、
どの作品も、馴染みのあるものばかりだったにも係らず、
やはり「本物」の美しさ、ダイナミックさ、繊細さ・・・には驚いた。

作品も巨大化してるし、素材もプラスチックだったり、毛皮だったり、
コンピューターだったり・・・多種多様。

作家だけで制作を全て行うことが難しくなり、
アイデア、コンセプトはもちろん、本人だけど、
制作は、学生達を集めたグループだったり、職業芸術と言いますか、
いわゆる工芸品作家などの協力を得たものや、
工業製品を製作するように、作品が出来上がってるものさえある。

実は、この新潟近代美術館の所蔵品を常設している
「現代美術のクラシック」というのも同じチケットの半券で見ることが
できるオマケ付きだったのですが、60年代~70年代・・
芸術は爆発だ!の「岡本太郎」さんの作品などが並ぶのですが、
どうしても古さってのは仕方ないとしても、技術的に「拙さ」を感じてしまう。

「表現したいことはわかるんだけどねぇ~」なのです。

やはり、そこは「作家がひとりで作り上げた作品」の
限界なのかもしれない。

どこまでが芸術でどこまでが商業芸術なのかさえ、
もう垣根はなくなっている。

例えば、このブログでさえ、現代美術のひとつだと言い張れば、
それはそれでひとつの作品になる。

あ、認めてくれる人が居て成り立つのだけど・・・。

芸術つっても・・・結局・・・需要と供給なんだろうねぇ~。

ただ、なんだかんだ言ってもまだまだ「○○芸術大学」出身でないと、
認められにくい、小馬鹿にされるような部分は消えていない、
寧ろ・・・「理解できない作品」が増えれば増えるほど、
その傾向は顕著になってく感じが、
まだまだ日本の美術界も「ダサイ」と思う。

いや、その取り巻きがダサいのか?


確かに、「うわ~すげ~!かっちょいい~」な作品は多いのですが、
あまりにも緻密で、情報量が多すぎて、なかなか、
身体や頭の内にまで響かないものも多かったように思う。

今の音楽界にも似てる状況かもしれない。

その点、岡本太郎さんの作品の前で、理屈でなく
人を立ち止まらせるエネルギーには感服した。

作品が「オイ コラ!やんのか!」って声を掛けてくる感覚。

新潟近代美術館ならではの、新旧の作品を見比べる試みは
すごく面白かった。

会期はもう少しです。
これだけの作品を一同に見ることができる機会は、
なかなかないように思います。

興味がある方は、ぜひこの機会に・・・♪

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2 コメント

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Unknown (よこ)
2009-09-08 07:06:29
行って来ましたね、私も行こうと思っていながらいけませんでした、繁忙期が過ぎたら医者の帰りにと思いながら今年はありがたいことに繁忙期が少し過ぎたけど出勤がおそくなりません。
バイクも乗るんですね、私もバイク5台乗りましたが、最後に新車で買ったTDM850も病気で危なかったので知人が引き取ってくれて今はGT80のみ、これに乗ると皆に虐待だと言われます。
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V-maxとセロー (ユキヒロック)
2009-09-08 08:32:04
私はYAMAHAのV-maxと、
初期のセローに乗ってます。

GT80もTDM850もYAMAHAですね。

TDMは面白いバイクだなぁ~って思ってました。

V-maxとセローの両方を兼ね備えるバイクは、
もしかしてTDM?なんて思いもあり、
将来、ちょっと乗ってみたいなぁ~と
思ってました。

今回の展覧会は、良く言えば期待を
裏切らないですが、悪く言えば、
それ以上のものもなかったような気がします。

ただ、これだけの多彩な作品を、
一同に見れるコストパフォーマンスは、
十分、元がとれるとは思います。


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