工事中のガス爆発で若い命がなくなってしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。
まだ調査中ではありますが、トイレのピット内で給排水管を撤去する作業中の事故とのこと。
そのピットには、都市ガスの配管も通っていて、おそらく給排水管と誤って切断して爆発したのではないかと思います。
そもそも、建物に引き込まれてるガスメーターのところの元栓を閉めていれば、誤って切断しても爆発はしなかった。
解体工事だから、解体屋さんと言う発想だと思いますが、エキスパートの設備屋さんに依頼していれば、防げたかも知れない。
結果論でなら何とでも言えますし、責任を擦り付け合ってても何も解決しない。
欠けてたのは想像力。
我々、施工管理の仕事は、設計図をもとに完成した建物を想像するのはもとより、工事中の手順や収まり、危険作業を想像し事前に回避できる力が問われます。
物は下に落ちるので、吊荷の下に入らない。上下作業しない。安全帯を使用する。
電気は感電するので、ブレーカーを落として作業する。
重機は操縦レバーに小指一本当たっても誤操作するので近寄らない。
車は急に止まれないので、車間距離をとる。
ガスは爆発するので、元栓を閉める。
答えは子供でもわかるような単純明快なこと。
「強い人より、怖がりの人の方が向いてる」
こーなったらどうしよう? あーなったら怖いなー。 間違ったらどーしよー。
もしかして、もしかして…と想像できる人の方がこの仕事に向いてると思う。
被害者が出る前に、もっと想像力があれば良かったんだと思います。
今回のような地下ピット内作業は、天然ガスや一酸化炭素など他にも沢山の危険因子が想像出来るので事前に作業手順の検討があって然りでしたね。
他人事でなく、身につまされております。気を引き締めて、もっと慎重に仕事に取り組んでいかねばと思いました。