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幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

カルガモ観察日記・野鳥に餌をやることの是非

2023-09-18 | 野鳥

公園の池で育ちつつある、7月生まれのカルガモ

 

突然声をかけてきた人がいた。

「カモにエサをやってたものです」、「もうやってません、止めました」と言われた。

一瞬驚いたが、すぐにどなたか思い出した。

 

以前、カルガモ親子にパンをちぎってあげている人を何人も見かけた。

そんな人には、次のように、私の考えをお話をするようにしていたのだが、その中のお一人だった。

「野生の生き物は、自然の中で、彼らが持つ能力で生きていくべきものであろう」

「野生の生き物に人が手を出すことは、彼らの健全な成長を邪魔することになりはしないか」

野鳥に人工のエサを与えることへの問題提起であり、もちろん説教や注意するようにえらそうにしたつもりはない。

 

「野鳥にエサを与えてはいけません」と書かれた看板もよく見受けられる。

些細なことに目くじらを立てるつもりはなかったが、多くの人たちがパンをちぎってカルガモに投げ与える行為には疑問を感じた。

そのような人たちの行為にストップがかかったのであればうれしい。

 

そのほかにも、同じようにお話しして、その時は「ムッ」とされたような顔をされた人もいた。

挨拶もしなかったその方も、最近では、朝、先方から明るく声をかけてくださる。

カルガモが結んでくれたご縁である。

 

 


カルガモ観察日記・見違えるように美人に

2023-09-16 | 野鳥

公園のビオトープのカルガモは日一日と大きくなっている。

何日ぶりかで公園を訪れた人に、「あれ! 子供はどこ行ったの?」と尋ねられる。

「これが子供ですよ」というと、皆さん驚きの声をあげる。

 

首を伸ばした姿も、お母さんそっくりになってきた。

このカルガモを見守ってきた仲間の皆さんは、「美人だ」という。

目元すっきり、すらりとした体型、確かに美人である。

 

羽ばたく羽も大きくなっている。

野鳥の巣離れのときは、カラスなら枝から枝へ、ツバメなら電線から電線へ、徐々に距離を伸ばしながら親が飛行訓練をするはずである。

残念なことに、この子には、飛ぶことを教えてくれるはずの母親がいなくなってしまった。

それでも、力強く大空に向かって飛び出していく日は来るであろう。

ガンバレ!


カルガモ観察日記・カルガモブルーというブルー

2023-09-13 | 野鳥

「カルガモブルー」という表現を初めて知った。

カルガモが、普段、羽を閉じているときには見えない部分に、鮮やかなブルーの羽がある。

その独特なブルーをカルガモブルーというようである。

 

前の写真の母親から生まれたヒナである。

孵ってから一か月半になる。

 

気を付けて観察していると、このブルーが見られるようになった。

まだ薄いブルーである。

なにか幼い子の、秘密の部分を見せられたような気分になる。

もちろん、このカルガモはまだ成長過程であり、これからブルーがより濃く変わっていくはずである。


カルガモ観察日記・孵化後一か月半

2023-09-11 | 野鳥

公園のカルガモの親子に大きな変化があった。

昨日の朝から、母親が子を残したまま姿を消してしまった。

ある日そのような日が来ることは予想できたが、”大人”になりきってからだろうと読んでいたので大変な驚きである。

 

常に見守ってくれていた母親が突然いなくなったので、そのショックはさぞ大きかったであろう。

昨日は母を呼ぶのか、残された子がピー・ピーと鳴く声が聞こえた。

昨夜、独りぼっちの夜を過ごして自立の覚悟ができたのか、今朝は少し落ち着いて見える。

 

孵化してからほぼ一か月半になる。

ちょっと見には、すっかり大人になったように見える。

 

いざ飛び立たん!

残念ながらまだ羽が伸びきっておらず、飛ぶことはできない。