公園の池で育ちつつある、7月生まれのカルガモ
突然声をかけてきた人がいた。
「カモにエサをやってたものです」、「もうやってません、止めました」と言われた。
一瞬驚いたが、すぐにどなたか思い出した。
以前、カルガモ親子にパンをちぎってあげている人を何人も見かけた。
そんな人には、次のように、私の考えをお話をするようにしていたのだが、その中のお一人だった。
「野生の生き物は、自然の中で、彼らが持つ能力で生きていくべきものであろう」
「野生の生き物に人が手を出すことは、彼らの健全な成長を邪魔することになりはしないか」
野鳥に人工のエサを与えることへの問題提起であり、もちろん説教や注意するようにえらそうにしたつもりはない。
「野鳥にエサを与えてはいけません」と書かれた看板もよく見受けられる。
些細なことに目くじらを立てるつもりはなかったが、多くの人たちがパンをちぎってカルガモに投げ与える行為には疑問を感じた。
そのような人たちの行為にストップがかかったのであればうれしい。
そのほかにも、同じようにお話しして、その時は「ムッ」とされたような顔をされた人もいた。
挨拶もしなかったその方も、最近では、朝、先方から明るく声をかけてくださる。
カルガモが結んでくれたご縁である。