幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

カルガモの子育て観察・Ver2 その3

2022-06-19 | 野鳥

朝、公園の池に行ってみると抱卵中のカルガモがいない。

すぐそばを流れる、カルガモが「お引越し」に使う用水に行ってみると、そこに仲良くカップルがいた。

このところ、池の周りには見物客(私もその一人)が多いので、人目を避けて久々の夫婦でデートをしていたようだ。

正直なところ、このカップルが夫婦であるかの確信は無いのであるが・・・。

 

しばらくすると、カップルは巣のある池に戻り、お母さんはしっかりと卵を抱いた。

いつものように花しょうぶに隠れるようにして、胸の羽を丸く膨らませている。

 

一方、一緒に池に戻ったお父さん(であろう)は、2mほど距離をおき、それとなく巣を守っているようだった。

それも、しばらくの間のことで、どこに向かったのか池から飛び立っていった。

 

野鳥の生態については知識はないが、カルガモの場合は、抱卵中も夫婦の関係は切れていないのかもしれない。

その後、子ガモが成長し空を飛べるようになり親離れしたときには、母、父、子の関係はどうなるのか興味深い。

 


アジサイのライトアップ

2022-06-18 | 

アジサイが見ごろとなり、ライトアップされて日没後も人出が絶えない。

人の声に誘われて、昨晩、ぷらっと「あじさい公園」を歩いてみた。

 

夜の闇は余計なものを覆ってくれ、光の当たる部分だけを強調してくれる。

赤、ピンク、紫、青、白、その色は七変化とも言われるアジサイが闇に浮かび上がる。

昼とは違った美しさを見せてくれる。

 

 


カルガモの子育て観察・Ver2 その2

2022-06-17 | 野鳥

公園の池にカルガモが巣づくりしてからほぼ2週間が経つ。

卵を抱くお母さんガモを観察するのが、楽しみな日課となっている。

 

昨日、彼女は巣を離れることがあった。

しばらくすると戻ってきたのでホッとしたが、せっかく温めた卵が冷えてしまわないかと心配した。

それは私が心配してもどうしようもないこと。

 

今日は、ふっくらと膨らませた羽の下に卵を抱いている様子が見られた。

巣となっている花しょうぶの鉢の周りには、キジバトたちがいつも群れている。

野鳥の仲間がいることにより、カルガモのお母さんは安心するのかもしれない。

 

じっと卵を抱いていて動きは少ないが、時には「大丈夫、元気だよ」と、顔をみせてくれる。

 


「トッキョキョカキョク」と鳴く鳥

2022-06-16 | 野鳥

先日、友人と歩いた「狭山丘陵」、東京都民の水がめでもある狭山湖や多摩湖の「水源」は、自然がしっかりと護ってくれている。

丘陵を歩いてみると、森の中にいくつもの湿地が点在しており、それらは自然の貯水施設として機能しているのであろう。

流れ出た水は狭山湖、多摩湖に流れ込み、二つの湖に蓄えられ、やがて都民を潤してくれることになる。

 

 

森の中を歩くと、途切れることなく野鳥の鳴き声が聞こえてくる。

野鳥たちも、森林保護に一役買っているはずである。

「ホーホケキョ、ケキョ・ケキョ・ケキョ・・・」、鶯は早春に比べて鳴き方が上達したようだ。

もう一つ、盛んに聞こえた鳴き声が「トッキョキョカキョク」と聞こえるといわれるホトトギス。

特許許可局なんてお役所は無いのだそうだが、それはそうとして、そう聞こえるのだから良いではないか。

でも、「トッキョキョカキョク」とは、ホトトギスはうまく鳴けても、私には、言いにくいこと。

 

 


梅雨空の狭山丘陵で「ヒメザゼンソウ」に出会う

2022-06-15 | 日記

ちょっと冷ッとする梅雨空のもと、友人Aさんの誘いで「狭山丘陵」を歩いてきた。

狭山丘陵は、東京都民の水がめである狭山湖と多摩湖一帯に広がる。

山林、草原、湿地、せせらぎなどが手つかずの状態で残り、多少の起伏のある地形をのんびりと歩くのに素晴らしい環境である。

 

深い森を抜けると、小雨の煙るなか、のびのびとした草原が広がる場所もある。

ホッと一息入れるのに最適である。

 

足もとには「ホタルブクロ」が咲いている。

いつも見るものより鮮やかなピンクが印象に残った。

 

一人では迷ってしまいそうな山道を3時間ほど歩き、お昼時となる。

昼食の場所としたのは、林の中に静かなたたずまいを見せる「さいたま緑の森博物館」の案内所。

「博物館」とはいえ、自然環境そのものが展示物となる、85haもの広さの博物館とのことである。

 

気持ちの良いベンチで、弁当のおにぎりを取り出す。

梅雨時でもあり人の数はまばらであり、案内所のスタッフが雑談に応じてくれる。

 

近くに、珍しい「ひめざぜんそう」が咲いていると、わざわざ、そこまで案内していただいた。

始めて知り、もちろん、見るのも始めての貴重な花である。

尾瀬などの雪融けの水辺に咲く「ザゼンソウ」とは異なる種類のようだ。

散り積もった枯れ葉のなかにひっそり咲いていて、教えられなければとても気が付く存在でない。

パイナップルの様な形をしたのは実(?)で、やがて割れて中からいくつかのタネがこぼれ出るというお話であった。

 

予報では雨の予想が出ていて、その通りになった一日だった。

梅雨寒の気温に、途中からウィンドブレーカを羽織ることになった。

それでも、大した雨ではなく、風もなく、人も少なく、かえって静かな山歩きを楽しむことが出来た。