公園の池で卵を抱くカルガモは、いつも通り花しょうぶの中でじっとしている。
葉っぱを折り曲げて、頭上から見えないように細工をしているようにも見える。
しばらく眺めていたのだが、突然、ほかのカルガモが一家でやってきた。
母親が7羽の子を連れている。
私はこの一家を見るのは初めてのことであり、突然のことでびっくりした。
子供たちは体格に多少の差があるが、大きいものは鳩を小ぶりにしたぐらいの大きさがある。
先住者が抱卵中なのに、その一家は、泳いだり、昼寝をしたり、散歩したり勝手気ままに行動している。
なにかトラブルが生じるのかと心配したが、幸いに、何事もなかった。
池を泳ぎ回る一家。
石の上に上って一休み。
卵を抱くカルガモがいるのは、目の前の花しょうぶの株の中。
子供たちは身を寄せ合い団子状になっている。
ちょっとそこの水路迄お散歩に。
身体の大きな子が、前後から小さい子を間に挟み、かばっているように見える。
兄弟愛を感じさせてくれるとともに、大きな子が頼もしく見えるではないか。
抱卵中のカルガモの卵がかえるのは、まもなくである。
この侵入者一家が、この池に居座るのか、あるいはどこかへ移動するのか興味深い。