幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

彼岸花(曼殊沙華)

2021-09-15 | 

埼玉県日高市を流れる高麗川は、一帯の田んぼを丸く囲むように流れる箇所がある。

その形が巾着のような形に見えることから「巾着田」と呼ばれるようになったようだ。

巾着田には曼殊沙華が群生し、お彼岸も近く、一面真っ赤に染まるころである。

今年も行ってみようとしたが、悔しいことに予感があたり、「曼殊沙華まつり」は中止となり、花を見ることはできないという。

残念だが、開花前に刈り払われてしまうそうだ。

 

家の近くを歩いてみると、あちこちに曼殊沙華が咲いている。

巾着田の花の数とは比べるべくもないが、特徴のある真っ赤な花びらが目を引く。

 

 

 


ムラサキシキブの実が紫に

2021-09-13 | 花木

公園の歩道脇に「ムラサキシキブ」が色づいてきたのが見えた。

初夏に、それほど目立たない花を見たのを記憶しているが、秋になり、実がその名の通り「紫」になってきた。

半日蔭の場所のせいか、実はそれほど多くなく、見逃してしまいそうである。

 

まだ色づき始めた段階で、枝の付け根から先端に向かって徐々に色づいていく様子がみえる。

 

 

 

 


認知機能検査

2021-09-12 | 日記

来年早々、運転免許証の更新時期を迎えるので、運転試験場で「認知機能検査」を受けてきた。

結果は、”記憶力・判断力に問題ありません”と判定され、ホッとしたところである。

そうは言っても、年々記憶力や注意力が低下するのは否めない。

漫然とひと(他人)の言うことを聞いていたり、なんとなく何かを見ていたりすると、それはすぐに忘れてしまう。

 

検査会場でも、こんなことがあった。

「まだ何々をしてはいけません」と指示されたにも拘らず、すぐに、それを始めてしまう。

「止め!」と言われても、それが聞こえなかったように作業を続ける。

そのつど、「まだです!」、「止めてください」と、大きな声で注意される場面があった。

 

「他人の話をきかない」、「同じ話を何度もする」、「アレ、アレが思い出せない」と思うようなことが増えた。

このような現象を若い人から見れば、話しがかみ合わない、反応が鈍いと感じないだろうか。

認知機能検査は、日頃感じていることを思い出させ、再認識させてくれた。

 

 


そば畑のオーナーになってみた話

2021-09-09 | グルメ

コロナの感染が無ければ、新そばの季節に産地で開催される「新そば祭り」が楽しみだった。

北海道では、訪れたことがあるのは「幌加内」と「新得」。

 

新得町は、旭川空港からレンタカーで南下、途中の美瑛、富良野などを経てずいぶん走った。

新得町の役場前で開かれた、新そば祭りの当時の様子。

 

そのとき、「そば畑のオーナー制度」があることを知った。

申し込みをして年会費を払うと、町内の畑で蕎麦を栽培し管理を一切してくれる。

収穫後のお楽しみとして、取れたそば粉を製品(その時は乾麺)にして、送ってもらえるという仕組みだった。

 

生育の途中段階で、「あなたの畑はこうなっています」と、NETで写真を見ることができた。

私がオーナーになったのはこの広い畑の二畝で、名前の入ったプレートが立つ。

 

何カ月か後、このように成長した。

 

秋に、段ボール一個に詰められた乾麺が送られてきた。

「えッ、こんなにいっぱいあるの・・・!」と驚くほどの量であった。

自分の畑(?)でとれた蕎麦からできたと思うと、その味も一入であった。

その後もオーナー制度は人気があるらしく、いま新たに申し込もうにも無理なようである。

また、「新そば祭り」も中止になっており、過去を振り返るのが唯一の楽しみになってしまった。

 

 

 


やっぱり信州蕎麦・7

2021-09-08 | グルメ

そばを打つときのつなぎの配分は、二八というのをよく聞く。

粉をつなぐ役割はともかく、味にも影響があるはずである。

田舎そばの十割で打ったそばは、なんかモソモソする感じがしたりすることもある。

逆に、つなぎが多いと、そばらしくない歯切れの悪い結果にもなりかねない。

(私も、そば打ちを習ったが、「ビニールそば」と揶揄されるような結果になってしまったことが多かった)

 

「そばは小麦粉が入った方が味がいい」とも聞く。

穀物にはそれぞれの持つ旨味があり、確かに、パンなどを食べても小麦の旨味を感じることはある。

ただし、そばのおいしさとは、粉の良し悪し、挽き方、そばの出来、つゆの味などが相まって決まるものだと思う。

いやはや、そば打ちとは奥の深いことである。

 

信濃鉄道・中軽井沢駅前にある「かぎもとや」さんのざるそばとけんちん汁。

私の知る限り、お店も、平べったい素朴さを感じるここのそばも、何十年と変わっていなくみえる。

味やスタイルを守り、客を引き付け続けてていることには敬意を表する。

いま、そば打ち担当は代替わりしているだろうと想像しているが、押し寄せる観光客にも迎合することはないようだ。