そば好きにとっては、各地のそばを食べ歩くのはとても楽しい。
そのうち、ああだ、こうだとウンチクを傾けるようになり、それがまた楽しい。
我々が日頃食べている「そば」は、蕎麦の実を挽いて粉にし、煉って、のして、ほそく切って、ゆでる。
「そば切り」と言われる、この形になったのはいつ、どこでなのだろうか。
その起源についてのむずかしい話は、その道の専門家にお任せするしかない。
ただ、私にも、歴史を訪ね食べ歩くことはできる。
信州には、「そば切り」はここが発祥と名乗りを上げている場所があった。
中山道本山宿(長野県塩尻市)にある「本山 そばの里」は、以前、偶然通りかかって入ったお店だった。
建物も比較的新しく、看板を見なければ、お蕎麦屋さんとは思えない外観である。
ここが、「そば切り発祥の里」であることが掲示されていた。
お店では、地元のお母さんたちが「そば切り発祥の里」を盛り上げようと、頑張っておられるのが見えた。
こんなご時世で、どんな様子であろうか。