幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

やっぱり信州蕎麦・7

2021-09-08 | グルメ

そばを打つときのつなぎの配分は、二八というのをよく聞く。

粉をつなぐ役割はともかく、味にも影響があるはずである。

田舎そばの十割で打ったそばは、なんかモソモソする感じがしたりすることもある。

逆に、つなぎが多いと、そばらしくない歯切れの悪い結果にもなりかねない。

(私も、そば打ちを習ったが、「ビニールそば」と揶揄されるような結果になってしまったことが多かった)

 

「そばは小麦粉が入った方が味がいい」とも聞く。

穀物にはそれぞれの持つ旨味があり、確かに、パンなどを食べても小麦の旨味を感じることはある。

ただし、そばのおいしさとは、粉の良し悪し、挽き方、そばの出来、つゆの味などが相まって決まるものだと思う。

いやはや、そば打ちとは奥の深いことである。

 

信濃鉄道・中軽井沢駅前にある「かぎもとや」さんのざるそばとけんちん汁。

私の知る限り、お店も、平べったい素朴さを感じるここのそばも、何十年と変わっていなくみえる。

味やスタイルを守り、客を引き付け続けてていることには敬意を表する。

いま、そば打ち担当は代替わりしているだろうと想像しているが、押し寄せる観光客にも迎合することはないようだ。