幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

日本100名城探訪・沖縄編「今帰仁城跡」

2023-12-09 | お城

今帰仁城の「今」は「な」と発音し、「なきじんじょう」と読む。

沖縄の旅2日目は、那覇から北へのぼって「今帰仁城跡」を訪れる。

那覇市内から万座毛、海洋公園、今帰仁城跡、パイナップルパークを周遊するバスツアーを利用した。

 

「史跡 今帰仁城跡」

桜の名所にもなっており、1~2月には桜まつりが行われると聞き「早いな~」と感じた。

但し、桜はソメイヨシノではなく「カンヒザクラ」というピンクの濃い種類とのことであった。

 

真っすぐ進むと「平郎門」と言われる本門に到着。

左手は外郭であり、ぐるりと石垣が取り囲んでいる。

 

城の主要部を支える石垣が見事である。

ここも巨石というような大きな石は見られず、小さな石を積み上げてある。

 

平郎門をくぐると、長い石段が続いている。

三段、五段、七段の順に積まれていると聞いて、確認したら確かにそうなっていた。

その意味は訊きそびれてしまった。

 

頑張って石段を登り切ると「大庭」(ウーミャ)という広場につき、さらに進むと「御内原」(ウーチバル)、主郭(本丸)へと続く。

 

主郭の一画には「今帰仁里主所火の神」が祭られている。

説明パネルを見ると、琉球土着の信仰において「火之神は火を司る神様であり、火はそこに住む人々を守ると信じられている」とある。

 

上から見た長い石垣の一部。

崖下から攻め上る側が、この壁を突破するのは容易ではなかろう。

 

雄大なスケールで築かれた「石の城」であることを実感できた。

難攻不落の今帰仁城も、1609年、薩摩軍による侵攻で城は炎上、廃城となったとされる。

城としての役割を終えた後も、城内には「拝所」が残り、今でも参拝する人が訪れるという。