首里城公園にある円鑑池、その中に祀られている「弁財天堂」。
沖縄では紅葉はしないそうなので、まわりの木々は緑のままである。
石造りの橋と赤瓦の小さなお堂が、周囲の緑によく映えている。
その池に、人を怖がらない不思議な鳥がたくさんいた。
初めて目にする鳥であり、調べてみると、鴨の仲間の「バリケン」という野鳥である。
海外から食用として持ってこられたのが、野生化して繁殖したものらしい。
人間には慣れているのか近寄っても逃げる様子はなく、ところどころに、このような仲がよさそうなカップルがいる。
赤い仮面をつけたような顔をしていて、私が日頃見馴れている「カルガモ」とは異なり可愛いとは思わない。
池にもたくさん泳いでいたが、私たちの姿を見ると一斉に集まってきた。
エサでも貰えると勘違いしているようだ。
羽の色は、ほぼ全身白いのやら、黒いのがいると思えば、白黒混じったブチもいる。
「弁財天堂」を観に行ったら、突然現れた、予想だにしていなかった野鳥の群れであった。