幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

百名城の旅「高岡城(高岡古城公園)」

2021-11-11 | お城

高岡市の市街地にある「高岡古城公園」は、高岡城の跡が活かされている。

自然の残る公園の、南外濠から西内濠に続く濠、三の丸濠、枡形濠の三つの濠はほぼ築城当時のままだという。

その濠に守られるように二の丸、三の丸、鍛冶丸、明丸が作られ、本丸を囲む構造になっている。

公園全体の面積は、東京ドームの4.5倍もの広さだという。

三々五々のんびりと散歩する地元の人たちに交じり、紅葉の始まった園内を周って歩いた。

 

ガイドブックで歴史をたどると、加賀藩前田家二代の利長が隠居後に作った居城跡だという。

のちに一国一城令により廃城となり、さらに明治になり民間の手に渡ろうとしていた。

城跡が無くなりそうになったのを、市民の保存運動により公園として残り今に至っている。

 

西外堀。

 

西外濠に架かる本丸橋を渡り、小高い丘を登るとそこが本丸広場。

 

利長公の銅像

兜の飾りがなんともユニークなデザインである。

 

本丸から二の丸へ渡る土橋の石垣は築城当時のもの。

 

少しずつ紅葉が始まった内濠に沿って歩く。

見頃を迎えたらさぞ見事であろう。

 

三の丸に残る「民部の井戸」

 

二時間ほどかけてゆっくり、もみじ、桜、ケヤキなどの樹木が植えられた自然の中を歩いた。

市街地の真ん中に、こんな素晴らしい城址公園を持つ高岡市民がうらやましく思える。