幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

百名城の旅「金山城」(群馬県太田市)

2021-11-15 | お城

トレッキングを兼ねて不落の山城「金山城」(群馬県太田市)を探訪。

都心(池袋)から、JR「湘南新宿ライン」に乗り、久喜で東武鉄道「特急りょうもう」に乗り換えて太田まで行く。

乗り継ぎが良かったので1時間40分ほどで太田に到着。

 

太田駅から金山城跡に行くバスは無いので、「金山城跡ガイダンス施設」までタクシーを利用した。

建物の外壁は城跡の石垣をイメージしているという。

私は、ここを金山城跡トレッキングの起点とし、関連する情報収集をした。

 

さっそく山道を登り始める。

施設の前、小さな橋を渡るとすぐに急登が始まる。

 

山道に落ちたドングリを、時おりブチっと踏みつぶしながら登っていくと駐車場に出る。

山登りを避けたいならば、ここまで自動車で来ることができ、トイレ、展望台が備わっている。

ここから先は尾根に出て、堀切や石垣などを見学しながら、本丸まで楽しく歩くことができる。

パンフレットには、この駐車場から本丸の探訪には往復60~90分の時間を見込むように書いてある。

 

 

西矢倉台下の堀切。

石を敷き詰めてあるので、平時は通路になっていたのであろう。

 

少し行くと「物見台下虎口」の石垣が見えてくる。

 

物見台に上ってみる。

下が良く見え、敵の動きは良く見えたであろう。

 

多少のアップダウンがあるが苦労のない道を行く。

「月ノ池」が、豊かな水をためている。

 

月ノ池の目の前の「大手虎口」に到着。

石垣、石を敷き詰めた通路、排水溝が見られる。

 

大手虎口の突き当り、一段上がったところにもう一つの池「日ノ池」がある。

神事に使われた池ではないかと言われている。

それにしても、たとえ籠城したにしても水不足が生じることは無かったであろう。

さらに一段登れば、井戸もある。

 

南曲輪、御台所曲輪をいくと「金山の大けやき」が堂々とした姿を見せる。

この城の歴史をずっと見てきた、樹齢800年と言われるいる巨木である。

周りは、少しずつ紅葉が始まっている。

 

いよいよ本丸跡に到着。

本丸跡は、今は「新田神社」となっている。

 

本丸の裏手に廻ると、「残存石垣」があり、金山城跡では見逃せないポイントの一つである。

この石垣の前は「武者走り」があって、その前を覗くと急な斜面が落ち込んでいる。

この城を、こちから攻めるのはむずかしかったことであろう。

 

良く探索コースが整備されていて、老若男女問わず楽しめる史跡である。

但し、電車利用の場合は、バス便が無いので太田駅からタクシーか歩きになる。

私は、運動不足解消のため、帰りはガイダンス施設から太田駅まで50分ほどかけて歩いた。

途中、「大光院」の銀杏の黄葉が見頃であった。