ブログ アキマ

80代女性のブログ

老いと介護

2018-08-06 09:48:05 | 日記
父の、90才の卒寿を、あるレストランで、祝ってあげました。
その時の写真があります。
父は、背広を身に着け、ネクタイをして、しゃんとして、写っています。

父は、小柄で痩せていました。
そのせいでしょうか、成人病といわれる持病もなく、薬も飲んでいませんでした。

父と娘というのは、母と娘のようではなく、あまりべったりとすることは、ありませんでした。
特に父は、自分のやりたいようにするのが好きな人でしたから、私もそれを察していましたから、家の中でも距離を保っていて、それは結局、お互い、余り干渉しあわない、いい関係を持っていて、居心地の良さを生み出していたものと思われます。
後になって、それはとても良かったことだったと、思っています。

しかし、90才を過ぎたあたりから、父の容態が、少しづつ変わっていきました。
父は、長年、たばこを吸っていました。(やめたのは、60才くらい)
それが原因で、肺気腫となり、息が苦しくなり、薬が手放せなくなり、その上、圧迫骨折で、歩きづらくなり・・・・。

介護制度の出来たばかりの頃でしたが、電動ベットや車いすをレンタルしたり、父の部屋に、新しくトイレを設置したり・・・・。

介護は、試行錯誤でした。
デイサービスを使って、入浴介助をお願いしたり・・・・、でも、父はあまり、他人の世話になることを、好んでいなかったようでしたが、私としては、そうしてでももらわねば、とても出来ないという思いでした。そんなことが、あれやこれやと、ありました。
あの、しっかりとした父が、老いて、ヨレヨレになっていく姿を見るのは、痛ましい思いでした。

ベットで過ごす日が多くなり、食べる量が減って、そして、ほとんど食べなくなり・・・・、
最後、病院に2週間ばかりいて、そして、ついに、父は亡くなりました。
享年 96才、私の所へ来て、13年でした。

若い頃の私は、父と意見の合わない時も多く、衝突を繰り返したことも、ありました。
そんなことを、父とは、最後まで、話し合ったり、詫びたりすることもなく、でも・・・・、分かり合っていた、と思えて・・・・。

そして、父は、旅立って行ったのです。

今、私の上にも、その老いは、やってきました。

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