ブログ アキマ

80代女性のブログ

老いたる人の行く末は

2018-02-27 10:40:34 | 日記
夕食も終わり、テレビも興味のあるものがなくて、ソファーに一人いて、昼間からずっと考えていたことをまとめ、Kさんに、一通のラインをする。

昨日、あれ程湧いていた、毎年出かけていた旅行の計画だが、今日よく考えてみると、もう我々は、あまり息子達の手足まといにならぬよう、ちゃんと考えねばならない時ではないか、と思い、その旨を伝えた。

ほどなくして、案の定というか、Kさんから電話が入る。
いろいろ、こちらの事を案じ、彼女らしいアドバイスをしてくれる。
話している内に、その気持ちにふれて、思わず涙が出そうになっている。

結局、旅行の件は、あまり無理をせず、近くでの小旅行を、気の向いたときに行きましょう、ぜひ、一緒に出かけましょうね、と話に落ち着いた。
私の思いや、気持ちは、伝えることは出来たと思う。

今こうして、息子達には迷惑を掛けないようにせねば、などと、健気なことを言えているが、そうも言ってられない時がやってきて、迷惑をかけまくって・・・・、挙句、それすら、自分で分からなくなってゆくとしたら・・・・。

今朝のSさんのブログに上がっていた、”折々のことば”その一節の意味を、私は考えてしまう。

”お疲れ様”

2018-02-26 13:56:05 | 日記
この一週間、ずーといじけていた夫が、ついに、はじけた。(シャレを言ったつもりではないが)

それまで、笑うと肋骨にひびくと言って、笑うこともままならなかった夫が、普通に笑っている。
新陳代謝は、高齢になっても、ちゃんと体の中で、働いてくれていると分かって、安心した。

この日、夫も我々と一緒に、イオンに行く。
息子達一家がやってきて、夕食の買い物の買い足しに、付き合う。
売り場を歩く夫の歩行は、以前に戻っていた。

夕食は、皆で乾杯。
丁度、孫のおひなさまを、一足早く祝ってあげることになった。
皆でお酒を空け、ちらし寿司を食べ、ケーキカットする。

いつもの生活が戻り、良かった、と思った。
これからも、夫婦は、こうして支え合ってゆかねばならない。
とりあえず、私は自分に、たかがこれしきのこととはいえ、お疲れ様、と言いたい。

夫、快方に向かう。

2018-02-24 13:44:55 | 日記
久し振りに、夫の口から、軽口が出た。笑顔もー。 よしよし・・・・。

そしてー、
気付くと、夫が庭に出て、ゆっくりと、落葉を掃き始めている。
庭を眺めていて、気になっていたのだろう。(落葉の掃除は夫の役目)
幸い今日は、日差しが暖かい。
部屋から、それを見ていた私は、まるで、引きこもりの子供が外に出てくれたことを、安堵している母親の気持ちのようだ、と思った。

実は、それには訳があるのである。
明日、息子一家がやって来ることが、分かったからである。(息子一家に声をかけたのは、実は私だが)

久し振りに、孫の顔が見れる。
1週間振りに、少し、酒も飲める。
又、楽しい話も聞かせてくれることだろう。
連休の、旅行の計画も、くわしく聞きたい。

そんなことが、夫の気持ちを、晴れやかにさせている。
そして、体が快方に向かっている、まぎれもない事実、でもある。

前向きの気持ちが・・・・

2018-02-23 10:40:37 | 日記
体の不自由もさることながら、一日中家にこもっていることが、日頃の夫としては、耐え難いのであろう。フラストレーションがたまっていることは、察しができる。

だからといってー、
丁度、この3日後に、以前から約束のあった、東京での夜の飲み会に、ひょっとして出かけることができるかな? などど考えていることを知り、私は呆れてしまう。

私は当然、お断りの連絡をつけているものと思っていたものだから、夫の気楽さに、唖然としたのである。
いえ、もっとも、本当に夫がそれまでに完治すれば、それは、心から喜ばしいと思う。
けれど、私の目から見て、どう見ても、そんな状態ではない。
それとも、もうすっかり、癒えているのに、こうして私に手助けをさせていた、とでも、いうのだろうか。(いえそんなこと、どうでもいいが・・・・)

私に叱られて、夫はシュンとなっている。
夫は、”会”を諦めきれずにいるのである。
出かけることが出来るかな? などと、そう思う前向きな気持ちが、夫には今、必要なのかもしれないけれど・・・・。

その後ー、
結局夫は、お断りの電話を入れたようである。
とても、残念そうであった。


夫に限って、そんなことはないと思うが・・・・

2018-02-22 10:44:09 | 日記
今、夫の背中を拭いてあげている時、私はふと思い出す。

10数年前、私の父がこの家にやってきて、96才で亡くなる直前には、肺気腫と老衰による足腰の衰えた父を、こうして風呂に入れ、私は背中を拭いてあげていた。

父は小柄で、痩せていたけど、今、夫の背中は、広くて肉付きが良い。拭きがいのある、背中である。
こんな夫の介護が、又、今後もあるとすれば、私も共倒れになる可能性だってある。そんな思いがしたのだった。

所で、夫の様子は、あれからほぼ1週間経て、いまいち、目立った回復が現れない。(1週間 ムリか)
私は、階段をそろそろ降りてくる夫の足音が、少しでもリズミカルになっていないか、と注意するが、そんな気配は、ない。

このまま、夫は、体力、気力が衰えてしまうのではないか、と、そんな余計なことを考えてしまう。
高齢者は(私もだけど)、何かのきっかけで、急激に衰退してゆくと、聞くではないかー。

いや、夫に限って、そんなことはない。
本人が、一番、早く元気になることを、願っている。
もう少しの、辛抱だ。