千葉県勝浦市の、遠見岬神社の60段の階段に、1800体のお雛様が毎年飾られている。
これを目当てに、観光客が多い。
これを見に行かれた、Sさんのブログを読ませて頂いた。
近くで見ると、さぞかし圧巻だったろうと、思う。
(この写真は、Sさんのブログから無断拝借致しました)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/e7/4fa5a8cfb6f31e4a2c080461c47a7e14.jpg)
お雛様といえば、うちは息子達なので、お雛様はないのだが、お嫁さんの持参された、七段飾りの立派なお雛様を、毎年見せて頂いている。
その昔、私は、小学校に上がる直前の3年ばかりを、父の仕事の関係で、満州(中国)に暮らしていたことがあり、いわゆる終戦後の引揚者であった。
日本に戻り、父が最初に建てた家が、なぜか、今も言われている有名な高級住宅地であった。
それは、山手と下町があり、もちろん私たちの家は、下町にあったのだが・・・・。
同級生のお友達の、そのお屋敷に、お雛様でお呼ばれした時、私は、そのお雛様の美しさに見とれていた。
それを見ていたお友達が、
「貴女のところ、お雛様、ないの?」と聞いた。
「あるよ」
と、私は思わず、小さなウソをついてしまった、のを覚えている。
私の家には、お雛様などない。
子供なりに、見栄を張っていたのだった。
しかし・・・・、
今、よくよく考えてみると、私は、見栄を張っていたのではなく、「ない」と言って、そのお友達が、「どうしてないの?」と聞くに決まっている、そのわずらわしさを思って、「ある」と言ってしまった、と思えるのである。
私は今まで、その時のウソを、自分では、いじらしいと思い続けていたのだが・・・・。
正直、私は、お雛様を欲しいと思ったわけでもなく、人を羨やましいと思ったわけでもない。
それに、父の苦労を、よく知っていたから・・・・。
この歳になって、ようやく分かりかけてきた、あの時の、気持ち・・・・。
そんなことを、お雛様の日にちなんで、ふと、思い出している。
これを目当てに、観光客が多い。
これを見に行かれた、Sさんのブログを読ませて頂いた。
近くで見ると、さぞかし圧巻だったろうと、思う。
(この写真は、Sさんのブログから無断拝借致しました)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/e7/4fa5a8cfb6f31e4a2c080461c47a7e14.jpg)
お雛様といえば、うちは息子達なので、お雛様はないのだが、お嫁さんの持参された、七段飾りの立派なお雛様を、毎年見せて頂いている。
その昔、私は、小学校に上がる直前の3年ばかりを、父の仕事の関係で、満州(中国)に暮らしていたことがあり、いわゆる終戦後の引揚者であった。
日本に戻り、父が最初に建てた家が、なぜか、今も言われている有名な高級住宅地であった。
それは、山手と下町があり、もちろん私たちの家は、下町にあったのだが・・・・。
同級生のお友達の、そのお屋敷に、お雛様でお呼ばれした時、私は、そのお雛様の美しさに見とれていた。
それを見ていたお友達が、
「貴女のところ、お雛様、ないの?」と聞いた。
「あるよ」
と、私は思わず、小さなウソをついてしまった、のを覚えている。
私の家には、お雛様などない。
子供なりに、見栄を張っていたのだった。
しかし・・・・、
今、よくよく考えてみると、私は、見栄を張っていたのではなく、「ない」と言って、そのお友達が、「どうしてないの?」と聞くに決まっている、そのわずらわしさを思って、「ある」と言ってしまった、と思えるのである。
私は今まで、その時のウソを、自分では、いじらしいと思い続けていたのだが・・・・。
正直、私は、お雛様を欲しいと思ったわけでもなく、人を羨やましいと思ったわけでもない。
それに、父の苦労を、よく知っていたから・・・・。
この歳になって、ようやく分かりかけてきた、あの時の、気持ち・・・・。
そんなことを、お雛様の日にちなんで、ふと、思い出している。