私の「やすらぎの卿」は････？

Sクリニックからの帰り道を、私は、その２０分程の道のりを、歩くことが多い。(行きは一駅電車を使う）　帰りに、イオンに寄って行こうと思うと、その方が近いからである。

クリニックを出て、少し行って、左に曲がると、角に高齢者施設がある。
３階建ての、大きな真新しい建物で、前庭は芝生になっていて、道に面したガラス張りのスペースは食堂らしく、テーブルに白いクロスがかかり、ゆったりとした椅子にも、白いカバーがかかっているのが見える。レストランかと、間違えそうになる。

気になって、ネットで調べてみたら、入居するには、結構高額の費用が必要らしい。
最近、こういったところが多く見られる。優雅に見える暮らし････、果たして、どうなのだろう。

ドラマ「やすらぎの郷」では、お金持ちのひまな高齢者たちが、いつも、人のうわさ話で盛り上がっていたりするが････。(ドラマ出演の、野際陽子さん亡くなられるー）

私の求める「やすらぎの郷」って、どういうものだろうか。
この先、どう生きて、そして、終えていけばいいのだろう。とても大切なことなのに、答えを見つけることができない、もどかしさ････。
結局は、行くところまでいって、なるようにしか、ならないのか。
そう思うしかできない自分に、途方にくれている。

ママのいない休日

パパと「ま」ちゃんがやって来る。
ママは、親戚の方の病気見舞いに、新幹線で出かけて行って、夕方まで帰って来ないそうだ。

丁度、夫も潮干狩りに出かけていて、留守。
お昼なので、イオンで３人で昼食する。
そのあと、「ま」ちゃんがゲームコーナーで遊びたいというので、付き合う。

初めて、子供のやる、ゲームというものを見る。
「ま」ちゃんのお目当ては、プリキュアのもので、１００円入れると、次々キャラクターが現れ、歌い踊る。画面が次々と変わり、その間に指示が出て、素早くボタンを押すと、点数が入る。
押し遅れると、持ち金がどんどん減って、ゲームオーバーとなるようだ。

「ま」ちゃんは、素早くボタンをポンポンと押し、そして、点数が満たされて、目出度く賞品のカード(スタンプ？）をゲットでき、ご満悦だった。
他にも、沢山の面白そうなゲームがあり、なるほど、こうやって、皆楽しんでいるのだ、と思った。

別の所に移動し、今度はアイスクリームを食べる。
そして、イオンの中をブラブラして、やがて、2人は程なく帰って行った。
もっと、ゆっくりして行けばいいのに････、と思うが、心は、ママが早く帰るのを待つ、そんな気持ちなのだろう。
ママの代わりは、所詮、私などでは、及ばない。
気のせいかもしれないがー、「ま」ちゃんが、日頃より少しおとなしく見えた。
私の、思い違いかもしれないけれど････。

昨夜はー。

カラオケの日。
夫は夕方、近くのカラオケ店に、近所の仲間と出かけて行く。

カラオケの後は、流れて、居酒屋あたりに寄って行くのが恒例になっているが、この日は、私もと、お誘いの電話を受けたので、それでは仲間に入れて頂こうと、皆の居る近くの居酒屋に足を運ぶ。

Sさん、Iさん、夫の３人が、私を待っていてくださる。
生ビール、そして、Sさんのキープの焼酎にも手をつけ、私たちは、２時間程過ごす。

目下、Sさん、Iさんはひとり暮らし。
時折、こうして、飲み会をする仲間である。
次の遊びの計画など、楽し気に話し合い、そして、趣味の話、日々の生活のあれこれとー。

男同士の集まりは、こうしてお酒をやりながら、たわいない話をやりながらも、しみじみとするところもあって････、私は、こういうところが、なんとなく、好き。

お会計は、私の分を男性たちが持ってくださる。申し訳ない。
今度、我が家にお呼びしますね、と、そんなことを言いながら、ハイタッチして別れる。
７０代の、大人達の夕べ。

久しぶりのドライブ

久しぶりに、夫の運転する車に乗る。
今月の末の旅行の、切符を購入するため、JR の駅に出かけるので、久しぶりにカーシェアを利用する。

途中の道すがら、長男の家に、畑の収穫物、玉ねぎ、そら豆、それに私の手作りイチゴジャムを届ける。
丁度、Yさんの数日遅れのお誕生日のお祝いとして、黄色のバラの花束と、ケーキの詰め合わせも渡す。

会えば、又、食事しようねが、決まり言葉となっているが、土、日は、子供たちのピアノのレッスン、コンクール、学習塾と、予定が詰まっているそうで････。

最早、私たちとは生活のパターンがすっかり違っている息子一家のこと、あれこれ思うべきではないと、充分納得しているのだけれど････、ついー。

久しぶりに車の運転をした夫は、何か楽しんでいるのか、切符を買っての帰り道、遠回りする。
田園風景の中を、車は走る。
二人共、無言で、外の景色を、緑いっぱいの景色を楽しんでいる。
「やっぱり、車って、いいなあ～」と、ぽつりと夫が言う。
「エアコンきいて、快適だよね」と、私。

外は、真夏を思わせる、光が溢れ、暑そうー。
やがて、見慣れた景色が目の前に迫ってきて、我が家が近くなる。
短かったけれど、久しぶりの、ドライブ。